ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

七味唐辛子入れの制作

2015年08月01日 | 木工
工房の壁の隙間ににスズメバチが巣を作ってしまいました。





小さい穴から入り込んでいます。
建物の中にいてもぶんぶんと羽音が聞こえてきます。


無用な殺生はしたくないのですが、どうも駆除した方がよさそうです、、、







ペーパーコードの座面張りに使うL字の釘が国内で買えない状態が続いているので、
ネットで探して海外から買うことにしました。





家具のリペア用の部品を扱うドイツの店のようです。



1000gのパッケージで送料など込みで8000円ほどで買えました。
国内では30gで800円ほどなので、三分の一ほどの値段で買えてしまったことになります。
もっと早く買っときゃよかった。





物はちょっと落ちるかもしれませんけど。
さびてたりしますがご愛嬌。





箱の中にハリボウのグミがオマケに入ってました。
ドイツ人がちょっと好きになりました。








飲食店で使う七味唐辛子入れを作りました。




角材の上から直径19mmの穴を開け、七味の出る穴は6mmの穴を開けてあります。
それをまず写真のようにヒョットコの口ように切ります。
これを挽ききらず、わずかに残しておきます。
次の加工を安定させるためです。





帯鋸の定盤を傾斜させ、末広がりになるように外周を切ります。
帯鋸には3mm幅の刃を付けます。
この細い刃を使うことによってかなり小さいアールの曲線も挽くことができます。





こんな感じに切れます。





すべて切り終えました。

今回、この仕事のために新しい刃を用意しました。
刃が切れたので作業は早く、きれいに仕上がりました。







漆を塗ります。

しかし漆を塗るのは外だけにします。

前に作った時、中にも漆をかけたのですが、匂いが唐辛子に移ってしまうというご指摘を受けました。

漆は塗ったとしばらく匂いがします。
お茶やコーヒーなどを入れると匂って不味くなるので、私はそういう器は作らないことにしています。

今回は、中の塗装はもっとも匂いがないと思われる水性のウレタンを塗りました。
そのウレタンは漆を仕上げてから改めて塗ります。

仕上げに炒った米粒を入れて匂い取りにして出荷します。






でき上がり。

コルクの栓は買ったものですが、口の栓は私が作りました。

栓は使っているうちになくなりそうなので、いくつか余分に作って差し上げます。



こちらのお店で使われます。
家具もいくつかお納めしています。
お店の写真に私の作った椅子が写っていますね。
うれしい。


かつ吉