ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

材木の桟干し

2015年08月20日 | 木工
丸太を製材した板をやっと積みました。





全部ではないですが、積む前の製材した板です。

クルミとクリばかり。丸太にして30本ほどありました。


丸太のままでは木は乾きません。
製材して桟を入れて積み上げて数年かけて乾かしてからやっと使える材になります。




工房の庭にはすでに何年も干してある材が積み上げてあります。
作るものに応じてそれらを使いますので、ところどころ歯抜けになっています。

その空いたところに新しく来た材を積んでいきます。

せっかくフォークリフトも買ったことですし、
すべての材の山を端からどけて整理して積んでいければ理想的なのですが、
なにしろ私の工房の庭は土の地面なのです。草もぼうぼうです。
フォークリフトは固い地面では力を発揮しますが、ぬかるんだところではすぐにスタックしてしまします。
自自由自在に材木を動かすようなことはできません。
そおっと運んで横から差し入れるように積んでいくしかありません。








こんな草の生えたところを入っていきます。






板をすくって、





場所の空いているところまで運びます。





持ち上げるのはフォークリフトに任せます。

爪から降ろしながら積んでいきます。





写真の材は3mの長さ、幅は50cm、厚みは45mm。
水分を含んだ生の板はずっしりと重いです。
桟を入れながら積んでいきます。





重い板を無理に持ち上げるのは疲れます。

バールをこじ入れて隙間を作り、クサビを入れて多めに持ち上げ、桟を入れます。





積んだ材が高くなってきました。

材の山に登ってフォークリフトの爪から材を移します。





高くなるとちょっと怖いです。
製材したばかりの板はぬるぬるしているので滑らないように気をつけます。






2mくらいは積んだでしょうか。





よい板をまとめておきました。

長さが2,5m、幅が50cmほどの板です。





製材した年月を書いておきます。
書いておかないと失念します。

あとは屋根をかけなくてはなりません。





製材してから二十日ほどたち、やっと材を干し終えました。

仕事の納期もあり、雨が降って中断もあり、なかなか思ったようにすぐにはできませんでした。
蜂に刺され、日に焼けた。
丸一日作業した次の日は朝がつらかった。


製材したばかりの板はしっとりと濡れていて、ほんのりと甘いよい匂いがします。
無理して頑張って買い、製材に立ち会った材はかわいいもんです。

ざっと100枚くらいかと思っていましたが、ちゃんと数えてみたら320枚以上ありました。
適当なわたし。

何かを作ることになって、今回積んだ材の顔をまた見るのは何年か先になります。
うまく乾いてくれることを願うばかりです。




おまけ。

フォークリフトの活躍ぶり。





小屋を解体する。

おととしの大雪で壊れた小屋をやっと解体しました。






木の枝を切る。

爪にパレットをつけて足場にし、邪魔な枝を鋸で切り落としました。