ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

細い額の制作

2016年09月02日 | 動物
台風10号が来て、私の所でも警報が出ました。




毎日通勤しながら見ている川です。
これは一番酷い時で、今はだいぶ水位は下がっています。

お祭りのとき駐車場になったりキャンプ客がテントを張ったりする河原は完全に水没です。



何年かおきにはこのくらい増水します。

向こう岸に芝生が見えますが、この芝生に水が乗るくらい増水すると家が流されたり崖が崩れたりするような災害になります。
私の知る限り、二回ほどそんなことがありました。
通行止めで孤立しますし、消防団で救助に行ったり土嚢積みをしたり。
これで水不足は一段落ですね。

被害にあった方のことを思うと胸がうずきます。






額を一つ作りました。

とにかく、細いものというご要望です。





高さは20mm、前から見た厚さは10mmをご希望でしたが、
金具を付けたりするためには11mmは必要とお伝え、そのようになりました。







いつも使ってる機械ですが、小さな部材を精密に加工をするためにベニヤや角材を貼り作業します。







これは試作品です。

留め(45度)の部分以外に「あられ組」という仕口で組みます。







留めの部分にも「あられ組」が作れることを思いつき、
最終的にはこのような木組みにしました。







途中で厚みが変わるので、ホゾの切れ込みも二段になっています。







組んだもの。

一枚のホゾの厚さは3mmです。







金具を付けたところ。

金具が7mm幅あるので、付く部分も7mm必要です。

前側の引っ掛かりは4mmで、計11mmという訳です。








全景。

63cm×55cmくらい。

地味で、仕口などは目を凝らさないと見えませんが、これがよいとのことです。





コメント
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