「makoのフォトカフェ」

大好きなデジカメで撮った写真、それを加工した写真なども載せています。

「旧小笠原伯爵邸」 Part 2

2015年03月20日 | 散策
Part2.


ランチの前に邸内を案内していただきました。 

1. 破損せずに残っていた唯一の照明器具。
  ランプシェードに刻まれている菱形の模様は小笠原家の表紋、三階菱(さんかいびし)。



2. かつての応接間。家具、照明器具をヨーロッパから取り寄せ、当時のままに再現。


3.


4. 小花を吹き寄せたような可憐なデザインのステンドグラス。小川三知氏作。



5. シガールーム(男性のみが喫煙しながら談話した部屋)
ヨーロッパの煙草や葉巻がトルコやエジプトから入ったことから、
西洋館の喫煙室はイスラム風に造るのが当時の習わしだったそうです。



6.


7. 修復の際、竣工当時の資料をもとに、二科会所属の画家の手によって彩色された天井。


8. 柱や内壁の装飾も当時のものです。



9. 当時の大理石モザイクの床を磨いてそのままに。




10. パティオ。(中庭)



11. パティオの階段を上って屋上へ。


12. 屋上。


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14. 屋上の小部屋。


15. 再び1階へ。現在はトイレになっていますが、当時はシガールームで男性たちが話している間、
   女性達はこの可愛い部屋で、おしゃべりを楽しんだとか。。。女性用の談話室だったそうです。



16. 明るく、可愛いお部屋です。


17. レストランで。


18. ランチ。すべて国産の食材を使ったスペイン風のお料理。



この様な当時の芸術の粋が結集した邸宅ができたのは、
施主の小笠原伯爵の豊富な海外経験からくるモダンな生活や芸術に対する造形の深さ、
それに応えることのできる建築家の手腕によるところが大きいのでしょう。勿論、財力も。。。


歴史を感じさせられる素晴らしい建物を観て、当時に想いを馳せながら美味しいお料理をいただき、
日常の憂さをいっとき忘れての愉しいひと時でした。