2つの電波望遠鏡が約100億光年彼方を観測して見つけたもの。
それは、星形成が非常に盛んだった時代の星が生まれた現場でした。
その現場を初めて詳細にとらえたそうです。
星形成は現在の銀河の20倍
約100億年前の時代は、宇宙の歴史の中で星形成が非常に盛んだった時期で、
現在の宇宙に存在するほとんどの星は、この頃に生まれたと考えられています。
でも、星形成が活発だったその頃の銀河にはチリが多く存在していて、
可視光線では星形成の現場を詳しく観測することが困難です。
なので観測には、チリを見通すことができる電波望遠鏡が適しているんですねー
今回、研究チームでは、
ニューメキシコ州のカール・ジャンスキー超大型干渉電波望遠鏡“VLA”と、
南米チリのアルマ望遠鏡を用いて、この時代の銀河を観測。
観測対象として選ばれたのは、
2003年から2004年にかけてハッブル宇宙望遠鏡が撮影した天空の一領域
“ハッブル・ウルトラディープフィールド”に含まれる、約100億光年彼方の銀河11個でした。
観測からは、アルマ望遠鏡により星形成に必要な冷たいガスの分布が明らかにされ、
“VLA”では星形成が起こっている場所がとらえられています。
どの銀河でも星形成が広い領域で活発に行われていて、
その活発さは現在の普通の銀河の20倍にもなっていました。
現在の宇宙で星形成が盛んなのは、
銀河の合体が起こっている場所など限られた領域になるので、
かなり異なる状況になります。
今後、より多くの銀河の星形成現場を詳細に観測することで、
当時の銀河における星形成のメカニズムや、現在の銀河との違いに迫り、
銀河進化の歴史の解明が進んでいくことが期待されますね。
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100億年前の銀河の星形成率は今の20倍もあった?
それは、星形成が非常に盛んだった時代の星が生まれた現場でした。
その現場を初めて詳細にとらえたそうです。
星形成は現在の銀河の20倍
約100億年前の時代は、宇宙の歴史の中で星形成が非常に盛んだった時期で、
現在の宇宙に存在するほとんどの星は、この頃に生まれたと考えられています。
でも、星形成が活発だったその頃の銀河にはチリが多く存在していて、
可視光線では星形成の現場を詳しく観測することが困難です。
なので観測には、チリを見通すことができる電波望遠鏡が適しているんですねー
今回、研究チームでは、
ニューメキシコ州のカール・ジャンスキー超大型干渉電波望遠鏡“VLA”と、
南米チリのアルマ望遠鏡を用いて、この時代の銀河を観測。
ハッブル宇宙望遠鏡(可視光線)とVLA(電波)で見た遠方銀河の画像を重ね合わせたもの。 赤の領域がVLAでとらえた電波の画像にあたる。 各画像の枠線内の左下は、各銀河の地球からの距離を示す。 |
観測対象として選ばれたのは、
2003年から2004年にかけてハッブル宇宙望遠鏡が撮影した天空の一領域
“ハッブル・ウルトラディープフィールド”に含まれる、約100億光年彼方の銀河11個でした。
観測からは、アルマ望遠鏡により星形成に必要な冷たいガスの分布が明らかにされ、
“VLA”では星形成が起こっている場所がとらえられています。
VLAでは星形成が起こっている場所を、アルマ望遠鏡では星形成に必要な冷たいガスの分布をとらえることができた。 |
どの銀河でも星形成が広い領域で活発に行われていて、
その活発さは現在の普通の銀河の20倍にもなっていました。
現在の宇宙で星形成が盛んなのは、
銀河の合体が起こっている場所など限られた領域になるので、
かなり異なる状況になります。
今後、より多くの銀河の星形成現場を詳細に観測することで、
当時の銀河における星形成のメカニズムや、現在の銀河との違いに迫り、
銀河進化の歴史の解明が進んでいくことが期待されますね。
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