JAXAと名古屋大学などの研究グループが、
“コーラス”と呼ばれる宇宙の電磁波が、オーロラを引き起こす電子を変調させることで、
オーロラの瞬きを作り出していることを解明したそうです。
小型高機能科学衛星
2005年8月に、ドニエブルロケットの相乗り衛星として打ち上げられたのが、
小型高機能科学衛星“れいめい”です。
小型衛星に適した理学観測機器を搭載していて、
世界最高の時間分解能で電子を観測することができるんですねー
さらに世界で唯一、
オーロラの画像とオーロラを光らせる電子の同時観測も行うことができます。
脈動オーロラ
宇宙から降ってくる電子が、
高度100キロ付近の超高層大気と衝突することによって起こる現象が、
“れいめい”の観測対象になるオーロラです。
オーロラには様々な形態のものがあり、
そのうち“脈動オーロラ”と呼ばれるものは、
ぼんやりとした形状で、数秒間ごとに点滅するという不思議な性質があります(主脈動)。
また“脈動オーロラ”が光っている際、
1秒間に数回の速さで瞬く(明るさが変化する)ことも知られています(内部変調)。
ただ、主脈動の起源については理解が進んでいるのですが、
どのような仕組みで“脈動オーロラ”の明滅や瞬きが起こるのかは、
分かっていませんでした。
宇宙のさえずり
今回の研究では、
“れいめい”のデータ解析とコンピュータシミュレーションによって、
脈動するオーロラの主脈動と内部変調のメカニズムを明らかにしています。
“脈動オーロラ”を光らせている電子に、
これまで知られていない性質があることを発見したことになります。
さらに、“コーラス”と呼ばれる宇宙空間で自然に発生している電磁波と、
電子との相互作用についてコンピュータシミュレーションを行い、
“れいめい”の観測結果を再現することに成功。
その結果から、“コーラス”が電子を変調させることで、
“脈動オーロラ”の明滅や瞬きを作り出しているという、
統一的な仕組みが明らかになったんですねー
“コーラス”は、音声に変換すると小鳥の声のように聞こえることから、
“宇宙のさえずり”とも呼ばれています。
今回の研究は、この“宇宙のさえずり”が、
オーロラの瞬きを引き起こしていることを解明したものになり、
明滅も同じ仕組みで起こっていることを示唆する結果になりました。
2016年に打ち上げ予定の“ジオスペース探査衛星”によって、
さらに、その性質の理解が進むことが予想されています。
こちらの記事もどうぞ ⇒ 太陽活動とは関係なかった? 地球からのプラズマ大気流出
“コーラス”と呼ばれる宇宙の電磁波が、オーロラを引き起こす電子を変調させることで、
オーロラの瞬きを作り出していることを解明したそうです。
小型高機能科学衛星
2005年8月に、ドニエブルロケットの相乗り衛星として打ち上げられたのが、
小型高機能科学衛星“れいめい”です。
小型衛星に適した理学観測機器を搭載していて、
世界最高の時間分解能で電子を観測することができるんですねー
さらに世界で唯一、
オーロラの画像とオーロラを光らせる電子の同時観測も行うことができます。
オーロラを観測する“れいめい”(イメージ図) |
脈動オーロラ
宇宙から降ってくる電子が、
高度100キロ付近の超高層大気と衝突することによって起こる現象が、
“れいめい”の観測対象になるオーロラです。
オーロラには様々な形態のものがあり、
そのうち“脈動オーロラ”と呼ばれるものは、
ぼんやりとした形状で、数秒間ごとに点滅するという不思議な性質があります(主脈動)。
また“脈動オーロラ”が光っている際、
1秒間に数回の速さで瞬く(明るさが変化する)ことも知られています(内部変調)。
ただ、主脈動の起源については理解が進んでいるのですが、
どのような仕組みで“脈動オーロラ”の明滅や瞬きが起こるのかは、
分かっていませんでした。
宇宙のさえずり
今回の研究では、
“れいめい”のデータ解析とコンピュータシミュレーションによって、
脈動するオーロラの主脈動と内部変調のメカニズムを明らかにしています。
“脈動オーロラ”を光らせている電子に、
これまで知られていない性質があることを発見したことになります。
さらに、“コーラス”と呼ばれる宇宙空間で自然に発生している電磁波と、
電子との相互作用についてコンピュータシミュレーションを行い、
“れいめい”の観測結果を再現することに成功。
その結果から、“コーラス”が電子を変調させることで、
“脈動オーロラ”の明滅や瞬きを作り出しているという、
統一的な仕組みが明らかになったんですねー
“コーラス”は、音声に変換すると小鳥の声のように聞こえることから、
“宇宙のさえずり”とも呼ばれています。
今回の研究は、この“宇宙のさえずり”が、
オーロラの瞬きを引き起こしていることを解明したものになり、
明滅も同じ仕組みで起こっていることを示唆する結果になりました。
2016年に打ち上げ予定の“ジオスペース探査衛星”によって、
さらに、その性質の理解が進むことが予想されています。
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