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有人宇宙船“CST-100”が、NASAのCCiCapの全マイルストーンを達成!

2014年09月03日 | 宇宙へ!(民間企業の挑戦)
ボーイング社が開発している有人宇宙船“CST-100”。
この開発で、NASAのフェイズII安全審査と最終設計審査を完了しました。

これにより、“CST-100”はNASAのCCiCapプログラムで定められた、
すべてのマイルストーンを達成したことになるんですねー
“CST-100”は、NASAの商業宇宙船計画により開発が進められている有人宇宙船です。
7人の乗員を乗せ、地球低軌道の国際宇宙ステーションなどに送り込むことができます。

単独飛行では約60日間、
国際宇宙ステーションとドッキングした状態では最大7か月間、
宇宙に滞在することが可能で、カプセルは約10回再使用することができます。

そして、打ち上げにはアトラスVの他、デルタIV、ファルコン9などのロケットが、
使用できるんですねー
フェイズIIの安全審査では、
乗組員の生命に関わる事態が起きないか、
また現在の設計が、起こりうるあらゆる危険に対処できるかを保証するための、
宇宙船の全面的な安全性が審査されています。

最終設計審査では、
推進システムやソフトウェア、電子機器、着陸システム、
電力系統やドッキングシステムなどの設計が、
妥当かどうかが審査されました。


現在、オバマ政権とNASAでは、
地球低軌道向けの人や貨物の輸送を、民間に担わせるという政策を進めています。

すでに、貨物の輸送に関しては実現していて、
スペースX社の“ドラゴン補給船”と、オービタル・サイエンシズ社の“シグナス補給船”が、
補給ミッションを担うまでになっているんですねー

一方で有人宇宙船は、現在CCiCapプログラムの下で、
ボーイングとシエラ・ネバダ、スペースXの3社が開発競争を繰り広げている段階です。

NASAは民間による宇宙船の開発に対して、
定められた基準をクリアするごとに資金提供を行う、
段階的な仕組みを設けていて、CCiCapはその第3ラウンドにあたります。

なお“CT-100”は、予定通りCCiCapの期限である2014年8月中に審査を完了。
ただ、シエラ・ネバダ社とスペースX社に対しては、
期限を2015年3月いっぱいまで延長することを、NASAが発表しています。


NASAでは今月中にも、CCiCapの審査結果に基づいて、
この3社の中から最終開発フェーズであるCCtCapに進む企業を選び、
契約を与える予定になっています。

CCtCapでは、宇宙船とロケットの両方と、両者が統合された際に必要になる、
すべてのシステムの最終設計と、その審査が行われることになっているんですねー


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