みなみじゅうじ座の若い恒星に、
980億キロも離れた系外惑星が見つかったんですねー
なぜ、こんなに距離が離れているのか?
恒星の近くで誕生した後、
何らかの原因で遠くへ弾き飛ばされてしまったようです。
惑星はもっと内側で作られた
みなみじゅうじ座の方向約300光年彼方にある8等星“HD 106906”は、
年齢1300万歳の若い恒星です。
2014年にその周りに、
木星の11倍もの質量を持つ系外惑星が発見されました。
問題は、惑星から中心の恒星までの距離が約980億キロもあること。
太陽から冥王星までの16倍も離れているんですねー
ジェミニ望遠鏡で中心星付近を詳しく観測すると、
星の周りにチリが環状に分布する様子がとらえられました。
環の内側75億キロ
(太陽系ではエッジワース・カイパーベルト付近)には、
何も見当たらないので、
そこにあった物質を材料として惑星が作られたと考えられます。
そしてその後、何らかの理由によって惑星系に撹乱が起こり、
惑星がはるか遠方に弾き飛ばされてしまったと考えられます。
惑星が持つ不思議な特徴
この惑星の不思議な特徴に、
周囲にある環の傾きから21度も離れていることがあります。
さらに星の周りには、
彗星帯のような小天体の集まりらしいものも見られています。
惑星に近い側は薄く細長く伸びているのに、
反対側は短いという偏った構造をしているんですねー
こうした特徴や構造も、撹乱の影響なのかもしれません。
私たちの太陽系が若かったときに、
どのような姿をしていたのか?
そして、その後どのように進化して、
現在の惑星の配列や小天体の分布につながってきたのか?
この若い恒星の周りの惑星系を調べれば、
これらの疑問を知る手がかりが得られるかもしれません。
ひょっとすると、太陽系の形成初期に存在していた惑星の中にも、
誕生した場所から遠くへ放り出されてしまった惑星があったのかもしれませんね。
こちらの記事もどうぞ ⇒ 木星は太陽系の「壊し屋」だった?
980億キロも離れた系外惑星が見つかったんですねー
なぜ、こんなに距離が離れているのか?
恒星の近くで誕生した後、
何らかの原因で遠くへ弾き飛ばされてしまったようです。
惑星はもっと内側で作られた
みなみじゅうじ座の方向約300光年彼方にある8等星“HD 106906”は、
年齢1300万歳の若い恒星です。
2014年にその周りに、
木星の11倍もの質量を持つ系外惑星が発見されました。
問題は、惑星から中心の恒星までの距離が約980億キロもあること。
太陽から冥王星までの16倍も離れているんですねー
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ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた“HD 106906”と系外惑星“HD 106906b”(右上)。 青白い部分は星の周りに分布する彗星帯。 灰色は観測で星の光をさえぎった部分、 その内側(右下の囲み)はジェミニ望遠鏡で撮影した中心星付近。 |
ジェミニ望遠鏡で中心星付近を詳しく観測すると、
星の周りにチリが環状に分布する様子がとらえられました。
環の内側75億キロ
(太陽系ではエッジワース・カイパーベルト付近)には、
何も見当たらないので、
そこにあった物質を材料として惑星が作られたと考えられます。
そしてその後、何らかの理由によって惑星系に撹乱が起こり、
惑星がはるか遠方に弾き飛ばされてしまったと考えられます。
惑星が持つ不思議な特徴
この惑星の不思議な特徴に、
周囲にある環の傾きから21度も離れていることがあります。
さらに星の周りには、
彗星帯のような小天体の集まりらしいものも見られています。
惑星に近い側は薄く細長く伸びているのに、
反対側は短いという偏った構造をしているんですねー
こうした特徴や構造も、撹乱の影響なのかもしれません。
私たちの太陽系が若かったときに、
どのような姿をしていたのか?
そして、その後どのように進化して、
現在の惑星の配列や小天体の分布につながってきたのか?
この若い恒星の周りの惑星系を調べれば、
これらの疑問を知る手がかりが得られるかもしれません。
ひょっとすると、太陽系の形成初期に存在していた惑星の中にも、
誕生した場所から遠くへ放り出されてしまった惑星があったのかもしれませんね。
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