オービタルATK(旧オービタル・サイエンシズ社)が、
開発中の改良型アンタレス・ロケットの1号機を、
2016年3月1日に打ち上げることを発表しました。
現在同社では、昨年の10月に発生したアンタレスの打ち上げ失敗事故を受けて、
ロケットエンジンを新しくするなどの改良を施した、改良型アンタレスの開発を行っています。
そして、2016年1月に改良型アンタレスの第1段の燃焼試験を行い、
3月1日には、国際宇宙ステーションへの物資を積んだシグナス補給船を打ち上げる予定なんですねー
その間に試験打ち上げなどは行わず、NASAも試験打ち上げを求めていないようです。
改良型アンタレスに装備される新しい第1段ロケットエンジンに採用されるのは、
ロシアのエネルゴマシュ社が製造するRD-181。
RD-181は、ソ連時代に開発された高性能エンジンRD-170の派生型のひとつで、
アトラスVが装備しているRD-180エンジンや、ロシアのアンガラ・ロケットのRD-191などの姉妹機になります。
また、将来的にソユーズ2.1vロケットに採用される予定の、
RD-193エンジンの輸出版でもあります。
RD-170は燃焼室やノズルが4つで1つのエンジンで、
RD-180は燃焼室やノズルが2つになっていたのですが、
RD-191やRD-193、そしてRD-181は1つしかもっていないんですねー
改良型のアンタレスは、このRD-181を2基装備するそうです。
従来型のアンタレスに使われていたAJ26というエンジンは、
ソ連で開発・製造されたNK-33エンジンを、アメリカで改修したもの。
このAJ26エンジンを新エンジンに換装する計画は、
10月の打ち上げ失敗よりも以前から計画されていたことでした。
今回採用されるRD-181は、
オービタルATK社が直接、エネルゴマシュ社から輸入する形になり、
新エンジンによってアンタレスの打ち上げ能力は向上。
従来よりも最大で20%ほど多くの物資を、
国際宇宙ステーションに運べるようになります。
また、改良型アンタレスの設計と製造は、
従来型アンタレスと同様、ウクライナのユージェノエ社とユージェマシュ社が担当。
両社はドニプロペトローウシクにあるのですが、ロシア・ウクライナ紛争の影響はないそうです。
なお、2015年中のシグナス補給船の打ち上げは、
ユナイテッド・ローンチ・アライアンス社のアトラスVロケットに委託することになっています。
アトラスVはアンタレスよりも打ち上げ能力が大きいので、
35%ほど多くの貨物を、国際宇宙ステーションに運べるとのこと。
アトラスVによるシグナス補給船の打ち上げは、今年の10月に実施される予定。
ただ、両社の契約には、
改良型アンタレスの開発が遅れた場合に備えて、
2機目の打ち上げを行うこともオプションとして含まれているそうですよ。
こちらの記事もどうぞ ⇒ アンタレスの打ち上げ失敗は、エンジンに乾燥材が入ったから?
開発中の改良型アンタレス・ロケットの1号機を、
2016年3月1日に打ち上げることを発表しました。
現在同社では、昨年の10月に発生したアンタレスの打ち上げ失敗事故を受けて、
ロケットエンジンを新しくするなどの改良を施した、改良型アンタレスの開発を行っています。
そして、2016年1月に改良型アンタレスの第1段の燃焼試験を行い、
3月1日には、国際宇宙ステーションへの物資を積んだシグナス補給船を打ち上げる予定なんですねー
その間に試験打ち上げなどは行わず、NASAも試験打ち上げを求めていないようです。
改良型アンタレスに装備される新しい第1段ロケットエンジンに採用されるのは、
ロシアのエネルゴマシュ社が製造するRD-181。
RD-181は、ソ連時代に開発された高性能エンジンRD-170の派生型のひとつで、
アトラスVが装備しているRD-180エンジンや、ロシアのアンガラ・ロケットのRD-191などの姉妹機になります。
また、将来的にソユーズ2.1vロケットに採用される予定の、
RD-193エンジンの輸出版でもあります。
RD-170は燃焼室やノズルが4つで1つのエンジンで、
RD-180は燃焼室やノズルが2つになっていたのですが、
RD-191やRD-193、そしてRD-181は1つしかもっていないんですねー
改良型のアンタレスは、このRD-181を2基装備するそうです。
従来型のアンタレスに使われていたAJ26というエンジンは、
ソ連で開発・製造されたNK-33エンジンを、アメリカで改修したもの。
このAJ26エンジンを新エンジンに換装する計画は、
10月の打ち上げ失敗よりも以前から計画されていたことでした。
今回採用されるRD-181は、
オービタルATK社が直接、エネルゴマシュ社から輸入する形になり、
新エンジンによってアンタレスの打ち上げ能力は向上。
従来よりも最大で20%ほど多くの物資を、
国際宇宙ステーションに運べるようになります。
また、改良型アンタレスの設計と製造は、
従来型アンタレスと同様、ウクライナのユージェノエ社とユージェマシュ社が担当。
両社はドニプロペトローウシクにあるのですが、ロシア・ウクライナ紛争の影響はないそうです。
なお、2015年中のシグナス補給船の打ち上げは、
ユナイテッド・ローンチ・アライアンス社のアトラスVロケットに委託することになっています。
アトラスVはアンタレスよりも打ち上げ能力が大きいので、
35%ほど多くの貨物を、国際宇宙ステーションに運べるとのこと。
アトラスVによるシグナス補給船の打ち上げは、今年の10月に実施される予定。
ただ、両社の契約には、
改良型アンタレスの開発が遅れた場合に備えて、
2機目の打ち上げを行うこともオプションとして含まれているそうですよ。
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