宇宙のはなしと、ときどきツーリング

モバライダー mobarider

中古飛行機を使った衛星打ち上げサービスが始まる!?

2016年01月08日 | 宇宙へ!(民間企業の挑戦)
衛星は地上からロケットで打ち上げる。
そんな常識も、近い将来変わるかもしれません。

イギリスの宇宙関連企業ヴァージン・ギャラクティック社が、
ジェット機で小型の衛星を宇宙に打ち上げるプロジェクト“LauncherOne”を発表。

この“LauncherOne”で使われるのが超大型ジェット機の“ボーイング747-400”で、
ヴァージン・アトランティック航空のお下がりなんですねー

そう、この計画はヴァージン・グループ内での、
ジェット機の有効活用でもあるんですねー

以前は“Cosmic Girl”の愛称で親しまれていた同社の機体が、
宇宙への架け橋として使われるとは、なんか感慨深いですね。


柔軟な打ち上げと低コスト化

ジェット機を衛星の打ち上げに使うメリットの1つとして、
短期間で柔軟な打ち上げサービスがあります。

確かに、高額なロケットを発射台にセットして、
様々な気象条件をクリアしながら打ち上げるよりも、
飛行機に乗っけてパッと射出してしまった方が、ずっと気軽なんでしょうね。

太陽光線に対して常に一定の角度を取る軌道を“太陽同期軌道”と言いい、
“LauncherOne”が、この軌道へ衛星を打ち上げる能力は200キロで、
価格は1000万ドル(約12億円)以下になるそうです。

また、他の軌道への衛星の打ち上げだと、
“LauncherOne”は400キロまでの射出能力を持っているんですねー

これからテスト飛行と打ち上げテストが予定されている“LauncherOne”。

2017年にはボーイング747から、
衛星を搭載したロケットが射出される光景が見られそうです。

ただ、航空機を使った超小型衛星の低コスト打ち上げには、
米国防高等研究計画局“DARPA”の“ALASA”というシステムもあります。

“ALASA”にはボーイング社のシステムが採用され、
全長7.3メートルのロケットはF-15Eの下部に取り付けられ、
高度約1万2000メートルで発射。
ブルー・オリジン社“ニュー・シェパード”

4つのメインエンジンに点火し、
地球低軌道に1機または複数機の超小型衛星を打ち上げ可能にしています。

“LauncherOne”と同様に、
ロケット打ち上げ場の条件にとらわれない柔軟な運用を目指していて、
約45キロまでの超小型衛星を、1回100万ドルの費用で打ち上げるのが目標になっています。
スペースX社“ファルコン9”

また、低コスト化はロケットの打ち上げでも進んでいて、
ブルー・オリジン社やスペースX社が、打ち上げ後のロケット着陸テストに成功しています。

こちらは一度打ち上げたロケットを再利用することにより、
コストの低減を目指しているんですねー

このまま低コスト化が進めば、
気軽に宇宙に行ける日も早まりますかね (^_^)


こちらの記事もどうぞ
  やっと実現? 航空機を使った衛星の低コスト打ち上げ
  ロケットの着陸試験に成功! ブルー・オリジンの新型有人ロケット“ニュー・シェパード”



最新の画像もっと見る

コメントを投稿