シエラ・スペース(Sierra Space)社は5月31日(米国時間)、宇宙往還機“ドリーム・チェイサー”の初号機が初フライトに向けて重要なテストを通過したことを発表。
ソーラーパネルで発電した電力を機体に供給し、フライトコンピューターやその他のコンポーネントを起動させたそうです。
“ドリーム・チェイサー”は、小さいながらも翼を持っていて、胴体そのものが揚力を生む“リフティング・ボディ”を持っています。
スペースシャトルのように宇宙から滑走路に着陸し、15回以上の再使用をこなす小型シャトルで、国際宇宙ステーションへの輸送ミッションや、大分空港での運用の検討も進められていました。
製造はロッキード・マーティンが担当し、社内にある特別開発チーム“スカンク・ワークス”が培ってきた技術が活用されるそうです。
全長は約9メートル、翼の長さは約7メートルで、スペースシャトルの4分の1ほどという小ささ。
翼は空母艦載機のように折りたたむことができ、既存のロケットのフェアリングの中に収められて打ち上げられます。
ソーラーパネルで発電した電力を機体に供給し、フライトコンピューターやその他のコンポーネントを起動させています。
現在、シエラ・スペース社が進めているのは、今後実施する“ドリーム・チェイサー”のニール・アームストロング飛行研究センターへの移動に向けた準備。
そこで熱真空試験を実施し、打ち上げの最終準備のためケープカナベラル宇宙軍施設へ輸送されることになります。
そこで、気になるのは打ち上げの日程…
“ドリーム・チェイサー”の初フライトが予定されていたのは2023年。
ユナイテッド・ローンチ・アライアンス社の新型ロケット“ヴァルカン”の2度目のミッションに搭載され、フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げる予定でした。
このフライトは、NASAによる国際宇宙ステーションへの貨物輸送を民間に委託する計画“商業輸送サービス2”契約下で行われるもの。
“商業輸送サービス2”では、“ドリーム・チェイサー”を使い最低6回の補給ミッションを行うことが決まっています。
さらに、ジェフ・ベゾス氏のブルー・オリジン社との共同プロジェクトにも期待です。
これは、国際宇宙ステーションの後継になることが期待されている商用宇宙ステーション“オービタル・リーフ(Orbital Reef)”に向かう、有人の“ドリーム・チェイサー・ミッション”です。
シエラ・スペース社では有人機版“ドリーム・チェイサー”の開発も継続しているので、補給機版の実績や、今後の需要の変化などによって、宇宙飛行士を乗せて飛ぶ可能性もありそうです。
ただ、“ヴァルカン”は第2段の“セントールV”の試験中に水素が漏洩して爆発。
これを受けて初打ち上げが延期されているんですねー
これまで、“ヴァルカン”の初打ち上げは延期を繰り返している状況なので、“ドリーム・チェイサー”の初打ち上げはいつになることやら…
実績のあるアトラスVロケットに乗っけて、さっさと打ち上げてしまえばいいのに! っと“ドリーム・チェイサー”ファンは思っているはずですよ。
こちらの記事もどうぞ
ソーラーパネルで発電した電力を機体に供給し、フライトコンピューターやその他のコンポーネントを起動させたそうです。
カーゴモジュールを切り離した“ドリーム・チェイサー”のイメージ図。(Credit: Sierra Space) |
小型シャトル“ドリーム・チェイサー”
シエラ・スペース社が開発を進めている有翼の宇宙往還機が“ドリーム・チェイサー”です。“ドリーム・チェイサー”は、小さいながらも翼を持っていて、胴体そのものが揚力を生む“リフティング・ボディ”を持っています。
スペースシャトルのように宇宙から滑走路に着陸し、15回以上の再使用をこなす小型シャトルで、国際宇宙ステーションへの輸送ミッションや、大分空港での運用の検討も進められていました。
製造はロッキード・マーティンが担当し、社内にある特別開発チーム“スカンク・ワークス”が培ってきた技術が活用されるそうです。
全長は約9メートル、翼の長さは約7メートルで、スペースシャトルの4分の1ほどという小ささ。
翼は空母艦載機のように折りたたむことができ、既存のロケットのフェアリングの中に収められて打ち上げられます。
有人宇宙船版の“ドリーム・チェイサー”はアトラスVロケットの先端にむき出しの状態で搭載される設計だった。
初フライトに向けて
今回、“ドリーム・チェイサー”は組み立て施設で初めて電源を投入。ソーラーパネルで発電した電力を機体に供給し、フライトコンピューターやその他のコンポーネントを起動させています。
現在、シエラ・スペース社が進めているのは、今後実施する“ドリーム・チェイサー”のニール・アームストロング飛行研究センターへの移動に向けた準備。
そこで熱真空試験を実施し、打ち上げの最終準備のためケープカナベラル宇宙軍施設へ輸送されることになります。
そこで、気になるのは打ち上げの日程…
“ドリーム・チェイサー”の初フライトが予定されていたのは2023年。
ユナイテッド・ローンチ・アライアンス社の新型ロケット“ヴァルカン”の2度目のミッションに搭載され、フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げる予定でした。
このフライトは、NASAによる国際宇宙ステーションへの貨物輸送を民間に委託する計画“商業輸送サービス2”契約下で行われるもの。
“商業輸送サービス2”では、“ドリーム・チェイサー”を使い最低6回の補給ミッションを行うことが決まっています。
“ドリーム・チェイサー・カーゴ・システム”のイメージ図。(Credit: Sierra Space) |
これは、国際宇宙ステーションの後継になることが期待されている商用宇宙ステーション“オービタル・リーフ(Orbital Reef)”に向かう、有人の“ドリーム・チェイサー・ミッション”です。
シエラ・スペース社では有人機版“ドリーム・チェイサー”の開発も継続しているので、補給機版の実績や、今後の需要の変化などによって、宇宙飛行士を乗せて飛ぶ可能性もありそうです。
ただ、“ヴァルカン”は第2段の“セントールV”の試験中に水素が漏洩して爆発。
これを受けて初打ち上げが延期されているんですねー
これまで、“ヴァルカン”の初打ち上げは延期を繰り返している状況なので、“ドリーム・チェイサー”の初打ち上げはいつになることやら…
実績のあるアトラスVロケットに乗っけて、さっさと打ち上げてしまえばいいのに! っと“ドリーム・チェイサー”ファンは思っているはずですよ。
こちらの記事もどうぞ
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます