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なぜ探査車の前に、突如岩が現れたのか? 火星人の仕業かも…

2014年01月28日 | 火星の探査
NASAの火星探査車“オポチュニティ”が、2014年1月1日に取得した火星のエンデバー・クレーターの画像の中に、2週間ほど前にはなかった岩の塊が見つかって話題になっているんですねー


3か月の活動予定を超え、10年にわたって活動する無人探査車“オポチュニティ”



火星の“オポチュニティ”は、2004年1月に火星に到着し、今年で活動10周年を迎えた無人探査車です。

今回、NASAジェット推進研究所の10周年記念イベントの中で、“オポチュニティ”の活動が研究者を驚かせたというエピソードが紹介されました。

これは、“オポチュニティ”のパノラマカメラが撮影した画像の中に、2013年12月26日の画像には写っていなかった岩が現れてたというもので、岩はドーナッツほどの大きさで「尖った頂きをもつ島」と名付けられています。





左側“Sol 3528”は昨年12月26日の画像、右側“Sol 3540”は今年1月8日の画像。




この岩が現れた理由は(火星人の可能性を除外して)2つ考えられ、
ひとつは、2週間ほどの間に新しい隕石が落下した可能性で、ふたつめが“オポチュニティ”自身が近辺にあった岩を弾き飛ばし、カメラの視野に入れたというものです。

ただ、天体の衝突に伴う痕跡が周囲に見られないので、隕石の可能性は低く、もともとあった岩である可能性が高いんですねー

岩は、周辺の地表に比べてコントラストが高く、カラー画像では白く、内側の一部が濃い赤なのが分かります。
なので、もともとあった岩の上下が逆さまになり、長いあいだ日光にさらされて風化していない側が、見えるようになった可能性があります。

岩の組成については発表されていないのですが、火星に水が豊富に存在した時代にできた石膏のようです。
と言うのも、“オポチュニティ”は2011年から、水の痕跡が残るエンデバー・クレーターで探査を続けていて、石膏と見られる白い鉱物を発見しているからなんですねー


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