宇宙のはなしと、ときどきツーリング

モバライダー mobarider

宇宙船の空中停止にも成功していた! スペースX社“ドラゴン2宇宙船”

2016年01月30日 | 宇宙へ!(民間企業の挑戦)
アメリカの宇宙開発企業スペースX社が、
“ドラゴン2宇宙船”のホバリング(空中停止)テストに成功していたようです。
空中停止する“ドラゴン2宇宙船”。

昨年の11月24日に行われたテストの動画では、
ワイヤーで吊り下げられた“ドラゴン2”が、
ロケット噴射でわずかに持ち上がったまま、
ほとんど動かない状態で制御されているのが分かるんですねー

スペースX社が現在運用している“ドラゴン宇宙船”は、
地球への帰還時にパラシュートで降下し海上に着水します。

これは“アポロ宇宙船”など、
これまでのアメリカのカプセル型宇宙船と同じ方法です。

でも新型の“ドラゴン2”は、
陸上へソフトに着陸することを目指しているんですねー

陸上へソフトに着陸する方法は海上への着水と比べ、
  船で回収する費用が掛からない、
  海水で濡れないので再使用しやすい、
  有人宇宙船の場合は乗員の負担が小さい、
といったメリットがあります。

ロシアの“ソユーズ宇宙船”はパラシュートで陸上に着陸しています。

でも、着地の直前に短時間の強力なロケット噴射で速度を落とすという程度…
着地の衝撃は小さくないし、転倒することもあります。

これに対し、“ドラゴン2”はSF映画の宇宙船のように、
ゆるやかに減速してソフトに着陸します。

今回公開されたテストの動画では、
この綿密な制御が成功しているようでした。
タッチパネルが多用され先進的な“ドラゴン2宇宙船”の船内。

またカプセル型有人宇宙船には通常、
ロケットで打ち上げられる際の脱出用ロケット、
軌道上で使用するための軌道変更用ロケットが、
個別に装備されます。

でも、“ドラゴン2”は8基の“スーパードラコ”エンジンが、
脱出用、軌道変更用、着陸用を兼用していて、コストダウンに貢献しています。

“ドラゴン2宇宙船”が運用を開始するのは2017年から。
NASAの委託で国際宇宙ステーションへ宇宙飛行士を輸送する予定です。


こちらの記事もどうぞ ⇒ 有人宇宙船“ドラゴン2”が、打ち上げ中断システムの試験に成功!


最新の画像もっと見る

コメントを投稿