ヨーロッパ宇宙機関の赤外線天文衛星“ハーシェル”による観測で、
水生成に必須とされる分子が、惑星状星雲に見つかったんですねー
太陽のような星は、数十億年もの一生の最期になると、不安定になって外層を放出します。
残された中心核は高温の白色矮星になり強い紫外線を放出。
この紫外線に照らされた外層が惑星状星雲となって見えることになります。
これまで惑星状星雲では、
強い紫外線によって分子が破壊されたり、新たな分子の生成が制限されたりすると考えられてきました。
でも、“ハーシェル”を使った観測で、水生成に必須な分子が惑星状星雲に発見されたんですねー
今回の研究では、11個の惑星状星雲を観測・分析し、
3個から水生成に必須となる分子イオン“OH+”を発見しています。
そして、3つの惑星状星雲に共通するのは、10万度を超える高温の中心星の存在でした。
また、らせん状星雲の中心星は、質量は太陽の半分程度なんですが、
表面温度は約12万度にもなり、太陽(約6000度)よりもはるかに高いんですねー
なので、みずがめ座の方向約490光年の距離にある、
らせん状星雲“NGC 7293”も観測の対象になりました。
観測の結果、星雲の分子の分布は、かつて星から放出された一酸化炭素分子が、
強い紫外線に破壊される可能性のある領域にありながらも、
とても豊富に存在していることが分かりました。
一酸化炭素分子から酸素原子が遊離すると、
酸素と水素が結合したOH+原子イオンが作れるようになります。
さらに、紫外線がその生成を妨げるどころか、促すのではないかという仮説も考えられています。
これらの観測結果は、惑星状星雲で水生成に必要な分子を発見した初めての成果になるんですが、
実際に水生成に至るかどうかはまだ不明なんですねー
水生成に必須とされる分子が、惑星状星雲に見つかったんですねー
らせん状星雲“NGC 7293”と 分子の存在を示すグラフ |
太陽のような星は、数十億年もの一生の最期になると、不安定になって外層を放出します。
残された中心核は高温の白色矮星になり強い紫外線を放出。
この紫外線に照らされた外層が惑星状星雲となって見えることになります。
これまで惑星状星雲では、
強い紫外線によって分子が破壊されたり、新たな分子の生成が制限されたりすると考えられてきました。
でも、“ハーシェル”を使った観測で、水生成に必須な分子が惑星状星雲に発見されたんですねー
今回の研究では、11個の惑星状星雲を観測・分析し、
3個から水生成に必須となる分子イオン“OH+”を発見しています。
そして、3つの惑星状星雲に共通するのは、10万度を超える高温の中心星の存在でした。
また、らせん状星雲の中心星は、質量は太陽の半分程度なんですが、
表面温度は約12万度にもなり、太陽(約6000度)よりもはるかに高いんですねー
なので、みずがめ座の方向約490光年の距離にある、
らせん状星雲“NGC 7293”も観測の対象になりました。
観測の結果、星雲の分子の分布は、かつて星から放出された一酸化炭素分子が、
強い紫外線に破壊される可能性のある領域にありながらも、
とても豊富に存在していることが分かりました。
一酸化炭素分子から酸素原子が遊離すると、
酸素と水素が結合したOH+原子イオンが作れるようになります。
さらに、紫外線がその生成を妨げるどころか、促すのではないかという仮説も考えられています。
これらの観測結果は、惑星状星雲で水生成に必要な分子を発見した初めての成果になるんですが、
実際に水生成に至るかどうかはまだ不明なんですねー
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