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“SELENE-2”は着陸船と探査車を使った次期月探査ミッション

2012年07月23日 | 月の探査
74か国から3,000人近くの宇宙科学者が集まった、
国際宇宙科学研究委員会の第39回科学会議が、
7月15日にインドのマイソールで行われました。


日本の次期月探査ミッション

ここで日本の次期月探査ミッション“SELENE-2”の計画が、
発表されたんですねー

“SELENE-2”は、2017年の打ち上げを目標とする着陸ミッションで、
将来の有人月探査の布石となるものです。

“SELENE”はSELenological and ENgineering Explorerの略称で、
日本初の大型月周回探査機のことです。
そうです。愛称は“かぐや”なんですねー

2017年の打ち上げを目標とする“SELENE-2”は、
2007~2009年に月探査を行った“かぐや”の後継機にあたります。

“かぐや”との違いは、着陸船と探査車で構成されること…
そうです、このミッションには月着陸があるんですねー

700キロの周回機と1トンの着陸機、
200キロまで積載できる100キロの探査車を想定していて、
活動期間は2週間。

アポロ14号が着陸した場所を含む11箇所が着陸候補地になっています。


地中の構造と将来の有人探査

“かぐや”による詳しい観測で、
「外から見て分かること」はかなり解明されてきました。

なので、今度は内部の調査が必要なんですねー
“SELENE-2”では、地中の構造の調査を計画されています。

また、“SELENE-2”は将来の有人探査で必要となる技術を開発し、
試験するためのミッションでもあります。
有人探査のための先駆的な多目的ミッションとなります。

このミッションには韓国も参加予定で、
探査車にX線分光装置を搭載する っという形で“SELENE-2”に加わります。

韓国は2023年の月周回機投入、2030年にはサンプルリターンを計画していて、
将来的には火星探査も視野に入れているそうです。

日本の有人月探査はNASAとの共同計画になるようで、
ロケットと着陸船はNASAが作るようです。

でも、日本の宇宙飛行士が搭乗し、
日本人宇宙飛行士による科学探査と月面利用が行われるはずです。

これは夢のある話ですよねー 予算問題で延期とか考えたくないですね。


こちらの記事もどうぞ ⇒ 月と地球の物語 “かぐや”から“満地球の出”


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