宇宙のはなしと、ときどきツーリング

モバライダー mobarider

民間宇宙船 初めての滑空試験はほぼ成功。

2013年11月10日 | 宇宙へ!(民間企業の挑戦)
アメリカの民間企業シエラ・ネバダ社が開発中の宇宙船“ドリーム・チェイサー”。
この“ドリーム・チェイサー”の初めての滑空飛行試験が、10月26日にNASAドライデン飛行研究センターで行われました。

“ドリーム・チェイサー”は、NASAの「民間企業による有人宇宙船の実用化を支援」計画の下で、開発が進められている宇宙船のひとつです。

7名の乗員を乗せることができ、
カプセル型宇宙船である、スペースX社の“ドラゴン”とボーイング社の“CST-100”とは異なり、
スペースシャトルに似たリフティング・ボディを持ち、
滑走路へ着陸できる上に、再使用もできるんですねー

今回の飛行試験は、宇宙からの帰還を想定したもので、
技術試験機“ドリーム・チェイサーETA”をヘリコプターで上空から落下させ、
自力での飛行と、滑走路への着陸を行います。


ヘリコプターから投下された“ドリーム・チェイサーETA”は、順調に滑空飛行し、
エドワーズ空軍基地にある滑走路へ
でも、着陸の時に左側の着陸脚が出ず… “ドリーム・チェイサー”はグライダーなので、着陸をやり直すことが出来ないんですねー

なので、そのまま左側の翼を擦る形で着陸しています。

試験直後、シエラ・ネバダ社やNASAは、
着陸の詳細について多くを明かさなかったので、機体がひっくり返ったとか、もはや飛行できないほど大破したとかささやかれることに…

でも、その後の記者会見で、機体は損傷を受けたもののそれほどひどくないようで、
実機であれば乗員区画に当たる部分への損傷は一切なく、修理も、そして再飛行も可能だということでした。

さらに、今回の飛行試験で必要なデータを得ることができたこと、
着陸時の事故が、今後の試験計画に影響を与えることはないことも発表されています。

ただ、今回問題を起こした“ドリーム・チェイサーETA”の着陸脚は、
F-5戦闘機から流用したものだったんですねー
実際に宇宙へ飛ぶ“ドリーム・チェイサー”には、専用のものが使われるので心配なさそうですね。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿