ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた画像から、
木星の大赤斑が縮小し、丸くなってきていることが分かりました。
この事は、数年にわたり続いている変化で、
今回ハッブルの観測データからも確認されたことになります。
観測された大赤斑の長軸は、
2014年に比べて240キロも短くなっていたそうです。
大赤斑に見られる変化
大赤斑の縮小は、ここしばらく速い割合で進んでいたのですが、
最近の変化により長期的な傾向と一致するようになっています。
また、大赤斑の色は赤というよりもオレンジ色に近く、
いつもは中心部分の色が濃いのですが、はっきりとした違いが見られなくなりました。
大赤斑には、その渦の幅ほぼ全体に及ぶ、
普段は見られない細いフィラメント状の特徴が現れています。
10時間(木星の自転周期分)の間にフィラメントには回転やねじれが見られ、
秒速150メートル以上の暴風の影響で、形が変わっていくことが分かります。
さらに木星の北赤道縞では、謎のかすかな波が見つかることに…
これは数十年前に一度だけ、
ボイジャー2号によって観測されたものと同じもの。
波は北緯16度付近の低気圧と高気圧が点在する領域にあり、
ひじょうに見えにくいんですねー
似たような波は、地球では“傾圧波”と呼ばれ、
低気圧が形成される際に大気中に時々現れます。
波は雲の下で発生したとみられていて、
上層に伝わってきたときだけ見えるようになる、と考えられているようです。
こちらの記事もどうぞ ⇒ 急激に縮んでいく木星の大赤斑
木星の大赤斑が縮小し、丸くなってきていることが分かりました。
この事は、数年にわたり続いている変化で、
今回ハッブルの観測データからも確認されたことになります。
観測された大赤斑の長軸は、
2014年に比べて240キロも短くなっていたそうです。
大赤斑に見られる変化
大赤斑の縮小は、ここしばらく速い割合で進んでいたのですが、
最近の変化により長期的な傾向と一致するようになっています。
また、大赤斑の色は赤というよりもオレンジ色に近く、
いつもは中心部分の色が濃いのですが、はっきりとした違いが見られなくなりました。
2015年1月19日にハッブル宇宙望遠鏡によって撮影された木星の地図。 ほぼ連続した2自転分のデータから作成。 |
大赤斑には、その渦の幅ほぼ全体に及ぶ、
普段は見られない細いフィラメント状の特徴が現れています。
10時間(木星の自転周期分)の間にフィラメントには回転やねじれが見られ、
秒速150メートル以上の暴風の影響で、形が変わっていくことが分かります。
大赤斑に見られるフィラメント |
さらに木星の北赤道縞では、謎のかすかな波が見つかることに…
これは数十年前に一度だけ、
ボイジャー2号によって観測されたものと同じもの。
波は北緯16度付近の低気圧と高気圧が点在する領域にあり、
ひじょうに見えにくいんですねー
似たような波は、地球では“傾圧波”と呼ばれ、
低気圧が形成される際に大気中に時々現れます。
波は雲の下で発生したとみられていて、
上層に伝わってきたときだけ見えるようになる、と考えられているようです。
こちらの記事もどうぞ ⇒ 急激に縮んでいく木星の大赤斑