スペースX社では成功するのが当たり前になりつつある、
ロケットの打ち上げ、衛星の軌道投入、そしてロケット第1段の着地。
今回、スペースX社は8月14日に、
ファルコン9ロケットの打ち上げ、スカパーの人工衛星“JCSAT-16”の軌道投入、
ロケット第1段機体の無人ドローン船への着地に成功しました。
これでドローン船への着地は4度目になるんですねー
静止トランスファ軌道と着地
今回“JCSAT-16”が打ち上げられたのは静止トランスファ軌道でした。
静止トランスファ軌道への打ち上げは、
スカパーの通信衛星“JCSAT-14”(5月6日)、タイの通信衛星“THAICOM-8”(5月28日)と、
すでに成功しているのですが、ミッションとしては難しいものになります。
それは静止トランスファ軌道が、
遠地点が地上から3万6000キロになる楕円形の軌道だから…
ファルコン9ロケットは、
地球低軌道より200キロも高い静止トランスファー軌道へ、
衛星を送り届けることになります。
高くまで飛ぶということは、多くの燃料を消費することになり、
ロケットは着地に向けて、残り少ない燃料で機体の減速とコントロールを行うことになるので、
着地は難しくなるんですねー
さらに、降下速度や機体の発熱も増えることになります。
実際、6月15日に行われた衛星打ち上げでは、
静止トランスファ軌道への衛星投入には成功するのですが、
着地には失敗しています。
ファルコン9ロケットが着陸に失敗… でも衛星の打ち上げには成功
原因は、着地噴射に使われたエンジンにありました。
3つのエンジンのうち1つの出力が足りなかったんですねー
今回のようなケースに備えて、
スペースX社ではファルコン9ロケットをアップグレードしています。
今回、着地に成功したということは、
アップグレードが上手く行われたということになりますね。
次はロケットの再利用
ただ、SpaceX社は回収したロケットのストックを増やす一方で、
まだ一度もロケットの再利用を実施していないんですねー
なので次に気になってくるのは、一度着地したロケットの再打ち上げ。
今分かっているのは、再打ち上げは秋頃に行われるということ。
今年の4月に初めてドローン船への着地に成功した機体が使われるそうです。
スペースX社ではロケットの低コスト化を目指し、
一度打ち上げたロケットを回収して、再び打ち上げに使うための試験や開発を、
数年前から続けてきました。
ロケットの第1段機体の回収と再利用により、
ロケットの打ち上げコストは30パーセントの削減が可能になり、
さらに海上への着地は、陸上の打ち上げ地点に戻るより、
使用燃料の削減に役立つことになります。
スペースX社が目指す低コストなロケット打ち上げ計画において、
ファルコン9ロケットが着実に信頼性を向上しているのが実感できますね。
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ロケット第1段機体の無人ドローン船への着地に成功しました。
これでドローン船への着地は4度目になるんですねー
静止トランスファ軌道と着地
今回“JCSAT-16”が打ち上げられたのは静止トランスファ軌道でした。
静止トランスファ軌道への打ち上げは、
スカパーの通信衛星“JCSAT-14”(5月6日)、タイの通信衛星“THAICOM-8”(5月28日)と、
すでに成功しているのですが、ミッションとしては難しいものになります。
それは静止トランスファ軌道が、
遠地点が地上から3万6000キロになる楕円形の軌道だから…
ファルコン9ロケットは、
地球低軌道より200キロも高い静止トランスファー軌道へ、
衛星を送り届けることになります。
遠地点3万6000キロで計画通りの静止トランスファ軌道に投入される“JCSAT-16” |
高くまで飛ぶということは、多くの燃料を消費することになり、
ロケットは着地に向けて、残り少ない燃料で機体の減速とコントロールを行うことになるので、
着地は難しくなるんですねー
さらに、降下速度や機体の発熱も増えることになります。
実際、6月15日に行われた衛星打ち上げでは、
静止トランスファ軌道への衛星投入には成功するのですが、
着地には失敗しています。
ファルコン9ロケットが着陸に失敗… でも衛星の打ち上げには成功
原因は、着地噴射に使われたエンジンにありました。
3つのエンジンのうち1つの出力が足りなかったんですねー
今回のようなケースに備えて、
スペースX社ではファルコン9ロケットをアップグレードしています。
今回、着地に成功したということは、
アップグレードが上手く行われたということになりますね。
次はロケットの再利用
ただ、SpaceX社は回収したロケットのストックを増やす一方で、
まだ一度もロケットの再利用を実施していないんですねー
なので次に気になってくるのは、一度着地したロケットの再打ち上げ。
今分かっているのは、再打ち上げは秋頃に行われるということ。
今年の4月に初めてドローン船への着地に成功した機体が使われるそうです。
スペースX社ではロケットの低コスト化を目指し、
一度打ち上げたロケットを回収して、再び打ち上げに使うための試験や開発を、
数年前から続けてきました。
ロケットの第1段機体の回収と再利用により、
ロケットの打ち上げコストは30パーセントの削減が可能になり、
さらに海上への着地は、陸上の打ち上げ地点に戻るより、
使用燃料の削減に役立つことになります。
スペースX社が目指す低コストなロケット打ち上げ計画において、
ファルコン9ロケットが着実に信頼性を向上しているのが実感できますね。
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