太陽系とよく似た惑星系を発見

ドイツのゲッティンゲン大学の研究チームが、惑星配列が太陽系とよく似た惑星系を発見しました。

恒星“GJ 676A”を主星に、近い軌道を周回する岩石惑星が2つ、遠い軌道を周回する巨大ガス惑星が2つあり太陽系と配列が似ているんですねー
ただ“GJ 676A”は何もかもが太陽系より「はるかに大きい」ようです。

例えば、“GJ 676A”で最も小さな岩石惑星でも地球の約4倍の質量を持ち、
最も大きなガス惑星は木星の5倍ほどあります。

複数の惑星からなる惑星系は他にも見つかっていて、
その1つ“HD 10180系”は、これまで見つかった中で最も多く、7～9の惑星が主星の周りを公転しています。

とはいっても、“HD 10180系”の惑星はすべて巨大ガス惑星で、主星に比較的近い軌道を回っているんですねー
いっぽう“GJ676A系”は岩石惑星とガス惑星の両方があり、その中でも海王星に相当する惑星は軌道を1周するのに4000日もかかるそうです。

巨大ガス惑星の軌道が長く、主星に近い超高温スーパーアースの軌道が短いので“GJ 676A”は太陽系の「そっくりさん」と呼ばれています。

研究チームは新しいデータ解析技術を使って、
すでに巨大ガス惑星1個を持っていることが知られていた恒星の周囲に、複数の小型惑星を発見しています。
このことは他の星系にも、隠れた伴星が存在する可能性があることを意味しています。
そう、探せば他にも見つかるかもしれません…

また今回の発見により、惑星の形成過程をより深く知ることができるかもしれません。
主星のごく近くにあるスーパーアースの形成過程については、遠い外側で形成された惑星が内側へ移動してきたと考えられています。
惑星は移動の過程で質量を増やしていくんですねー

でも、巨大ガス惑星を形成するだけの質量が残っていたのに、“GJ 676A”ではそんなことは起こりませんでした。

なので筋書きとしては、まず巨大ガス惑星が周期の長い軌道上で形成されます。
この惑星は移動せず、数百万年後に残った質量でスーパーアースが形成されはじめたということが考えられるんですねー

さて、太陽系に似た惑星系に、地球に似た系外惑星を見つけることができるのか？
惑星の形成過程を知ることで探しやすくなるんですかねー