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モバライダー mobarider

“ガイア”は、銀河のカタログ作りに向けて調整中

2014年02月15日 | 宇宙 space
大マゼラン雲中に存在する、密集した若い星団“NGC 1818”の画像が公開されました。
これは、昨年の12月に打ち上げられた天体位置測定衛星“ガイア”がとらえた試験画像なんですねー
NGC 1818

“ガイア”はヨーロッパ宇宙機関の衛星で、地球から150万キロの距離にある観測ポイントL2点の周りを周回しています。
L2点というのは、太陽から見て地球の背後にある重力安定点のことで、
“ガイア”の調整は順調に進んでいて、今後動作と性能の確認作業が控えているんですねー

公開された試験画像は、機器調整作業の一環で撮影されたもの。

科学的な目的を最大限に達成するするために、“ガイア”の主たる観測動作モードでは、地球に画像全体を送らないことになっています。
なので、このように広い範囲をとらえたものとしては、数枚しかないんですねー

“ガイア”が目指すのは、天の川銀河内に存在する約1000億個の星のうち1%にあたる約10億個の星の、個々の動きと位置を計測することにあります。

データを分析しカタログ化することで、これまででもっと正確な天の川銀河の地図を作成します。
そして、天の川銀河の起源と進化の謎に迫る研究に役立てられることになるんですねー

“ガイア”は今後数か月かけて、望遠鏡の位置合わせやピント調整を行った後、
6か月で10億個の星を観測し、さらにそれぞれの星の位置を平均70回観測して、星のわずかな動きをとらえ星までの距離や運動を測ります。
また、星の明るさや表面温度、化学組成なども調べることになっています。

観測期間は5年間で、データは最終的には100万ギガバイトを超えるとのこと… DVDにすると約20万枚に相当する膨大なボリュームになり、最終的なカタログ公開は観測終了から3年後の予定だそうですよ。


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