ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

@アースガーデン

2010-07-04 17:54:46 | フェス、イベント
今日は代々木公園で開催されている、アースガーデン夏に来ています。先程メインステージで梅津和時こまっちゃクレズマが終わりました。初めて観ましたけどかなり良かったです。得体の知れない雑食性が良いですね~。最後はステージを降りて観客を巻き込みながらの熱演でした。

これからフジロックにも出る女性シンガー、Predawnのインストアライヴを観に、新宿タワレコへ移動します。無料ライウ゛のハシゴです!

マリア・マルダー & ダン・ヒックス@ビルボードライヴ東京

2010-07-04 15:28:25 | ルーツ・ロック
MARIA MULDUR & HER GARDEN OF JOY / MARIA MULDUR & HER GARDEN OF JOY

6月19日、マリア・マルダー&ダン・ヒックスを観に、ビルボードライヴ東京へ行ってまいりました。私はマリア・マルダーもダン・ヒックスも生で観るのはこれが初めて。マリア・マルダーのことは大好きなんですけどね、度々の来日公演もタイミングが合わなかったというか、財布の事情というか、なんだかんだで見逃してきました…。なので今回はついにマリアを生で観れる!しかもゲストにダン・ヒックス! という気合い充分で観てまいりました。

バンド・メンバーに続いてマリア・マルダーがステージに登場。挨拶代わりに「I'm A Woman」。ペギー・リーで知られる名曲ですが、マリアが歌えばマリアの曲。って言うかジャグ・バンド時代からレパートリーにしていたという、彼女の代名詞と言ってもいい曲ですよね。この曲をマリアがあの声で歌う!感無量ですよね。サビで声をひっくり返すところが特に格好良い~! で、またバック・バンドが極上なんですよ。今回はジョン・バー(Piano)、ダニー・キャロン(Guitar)、ルース・デヴィース(Bass)、ボーウェン・ブラウン(Drums)の4人。特にダニー・キャロンのギターがね。この人はチャールズ・ブラウンのバックなどでも知られる名手で、ジャジーなスウィング感と心地よいブルーなフィーリングが堪りませんでしたね。続いて「I Gotta Right to Sing the Blues」、「Please Send Me Someone To Love」といった極上のジャズ&ブルース。とくにパーシー・メイフィールドの「Please Send Me Someone To Love」は圧巻でした。何が凄いって終わりの部分でかなり長くアカペラで唸るというか、節を回す訳なんですけど、これがホント見事でしたね。マリアらしいパンチの効いた声が堪らなくソウルフルでした。

そして序盤で早くも登場の大名曲「Midnight at the Oasis」。え!もうやっちゃうの?と驚く一方で軽やかに歌うマリアの歌声に聴き惚れました。とは言えステージの流れとこの曲のカラーはちょっぴり違う感じもしましたけどね…。でもやっぱりこの曲は特別ですね。そしていよいよダン・ヒックスの登場! 一見どこにでも居そうな“がたいのいいおじさま”なのですが、どことなくスターのオーラを纏っている。ですが飄々としていて掴みどころがない。そんなダンの雰囲気に引き込まれました。まずはマリアと一緒に「Sheik of Araby 」。マリア・マルダーのファンとしては、こういうジャグ・バンド時代を伺わせる選曲は嬉しい限りなのですが、実は私の目はダン・ヒックスに釘付けでした。歌声はもちろん、その表情からギターを弾く姿まで、何か何まで“粋”なんですよね~。ホント格好良い!! こういうふうに歳をとりたいな~、なんて思ったり。間奏ではダンとマリアによるカズーの掛け合いなんかもあって楽しかったですね。

ここで一旦マリアが舞台を去ってダン・ヒックスのオン・ステージに。実はバック・バンドのジョン・バー(p)を除く3人はマリアのジャグ・バンド作となる最新作「MARIA MULDUR & HER GARDEN OF JOY」に参加してる人達でもあるんですよね。なので今回のライヴはその雰囲気を受け継ぎつつアコースティック・スウィング的な感じになるのかと思いきや、マリアのソロ・パートでは意外とアダルトでジャズ&ブルージーな感じだったんです。ですがダン・ヒックスが登場してからはバンドの演奏もどんどんスウィンギーになっていく。ダンにとっては自分のバンドでないのにその統率力は流石。またダンの弾くギター・カッティングも素晴らしい!

ダン・ヒックはやはりライヴですね!この人の底知れない魅力はライヴを味合わないと分かりません! 今回ダン・ヒックスを初めて生で観てそう悟りました。「Canned Music 」での何処か人を食ったようレイドバック振りも凄いし、テックス・ウィリアムスの「Smoke That Cigarette 」での小気味良いスウィング感も素晴らしい! どことなくアシッドな香り漂う「I Scare Myself」では、ディストーション・ギターに合わせて、突如ジミヘンばりに歯で弾いたり、舌をベロベロする真似をしたり。ここでソロを弾いてるのはあくまでもダニー・キャロンで、ダンは当て振りしてるだけなんですけどね。でもそれが逆に“粋”なんですよね~。そして極めつけは「The Buzzard Was Their Friend」。崩しまくりのスキャットが格好良すぎました!

そしてマリア・マルダーが再度登場して「Hummin' to Myself」、そして「The Diplomat」。この「The Diplomat」はダンの曲ですが、マリアとダンの双方の最新作に収録された曲。まあ絶対演るだろうとは思っていましたが、やはり終盤のいいところで登場。ダンとマリア両人の魅力溢れる素晴らしいデュエットでしたね。そして二人が楽しそうなのがまた良かった! 本編最後は「Medley: Life's Too Short/When Elephants Roost In Bamboo Trees」。マリアの最新作に収録された二人のデュエット曲ですね。この曲はあのアルバムでもハイライトとなっていた曲で、私も大好きなんですけど、これを二人の生歌で聴ける幸せ。感無量でしたね。オールドタイムなブルース・フィーリングを漂わすマリア・マルダー。それを優しく包み込み、またサラッといなすような、緩急自在にマリアと戯れるヒップ・スターことダン・ヒックス。ダンの存在によって、マリアもだいぶくだけた感じでになったのではないでしょうか? 二人の醸す雰囲気は最高でしたね!

アンコールはマリアが1stソロ作で取り上げたダンの曲「Walkin' One and Only」。こんな選曲もあったんですね~。いや~、ホント素晴らしい共演ライヴでした。こういう企画はどんどんやって欲しいですね!

そしてダン・ヒックスは、今度ソロで来た時にまた絶対行きたいと思います!! かなりファンになりました。