徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

第23節 FUTEBOL FAMILIA

2007-08-30 02:18:18 | LB中洲通信2004~2010
兵働「『正直どういう風になるかわからない。相手がどういう出方するかもわからないし、監督も代わったしわからない』っていう風に言われたし……まあただ、『(なかなか)点が取れなくても90分間で勝負をつければ良いから』っていう話だったんで」(Sの極み 8月29日付)

企画を考えたりアポ取ったり、で、夕方から日本平。
高木琢也監督が急転直下で解任された横浜FC戦。非常にやり難い相手である。
いくら「正し」くても、結果が出なければ責任を取らなければならないのが監督という仕事である。一方健太と清水の関係というのはJの中では非常に特殊で、プロはプロなのだけれども、これは高校サッカーの指導者に近い。クラブの設立に携わった功労者、出身者ということもあるが、地元とクラブに根ざし、外からはうかがい知れない、異様なまでのカリスマ性があるという……はっきり言ってしまえば地縁である。しかし現在のJのクラブでこれが可能なのは三羽烏、ノボリと清水ぐらいしかない(さらに判りやすく言えばゴンが磐田の監督をやるようなものである)。降格間際にまで追い詰められたこともあったが、それでも健太のサッカーは正しくて、サポーターにも正しく感じられて、それを支持し続けたのだ(フロントも、まず何があっても3年間を全面的に託した)。これは他のクラブにはなかなかできないことだと思う。そして仮に健太が横浜FCの監督であったとしても、やはり解任された可能性は低くはない。正しいものには、結果が出るまで、それを信じ、支える人がいなければ、いくら正しくてもダメなものはダメなのだ。残念ながら。
今日、日本平に着ていったオフィシャルTシャツには“SHIMIZU FUTEBOL FAMILIA”とプリントされている。これは実に意味深い、重い言葉ですよ。

前置きが長くなったが、横浜FC戦はやはり予想通り難しいゲームになってしまった。現在の順位、力関係とは無関係にスクランブル状態のチーム、降格危機に瀕しているクラブは怖い。とは言っても決定的なゴールチャンスは数多く、決してストレスが溜まるような内容ではなかったと思う。常時リーチ状態である。そしてイチに代わって後半途中に投入された戸田が、またもやファーストタッチでいきなり決勝点をアシストするという仕事をやってのけた。

戸田「まあ元々FWなので、あそこでまた結果出したいなという風には心の中では思ってました」(Sの極み 8月29日付)

後半、怒涛の攻めを見せた横浜FCに対して、岩下を左サイドバックに配し、戸田をFWに移動させた健太。磐石である。ひとまず当初健太が思い描いていた予想図は完成しつつあるのかもしれないと感じさせてくれた一戦。追撃体勢は整いつつある。まだまだこれから。
夏休み最後のゲームということもあるのか勝利の花火もいつもより豪華でした。

それにしてもゲーム途中に日本平の近くでぼんぼん上がっていたどこぞの花火、気が散るっちゅーの。