徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

江草さん

2007-08-07 23:38:34 | 漣流 sazanami-ryu
昨日入れた原稿の修整など。
午後から代田橋で『シャンテ』シリーズの音楽監督を担当したジャズ・ピアニストの江草啓介さんの取材。60年代後半から長くスタジオミュージシャンとしても活動している名サイドメン。『くちなしの花』『もしもピアノが弾けたなら』から『きよしのズンドコ節』まで数万曲のレコーディングに関わった大ベテランである。手帳を引っ張り出してきていただき、レコーディング当時のお話をお伺いする。
それにしても60を半ばをすぎて、スタジオミュージシャンとしても、まだまだ現役というのがすごいというか、羨ましいというか。

9月号

2007-08-06 15:40:41 | LB中洲通信2004~2010
LB9月号です。今回の特集は映画『夕凪の街 桜の国』を大フィーチャーして、ニッポンの女優特集。巻頭インタビューは藤村志保さん、佐々部清監督も熱く語っております。その他、映画ライターの中村勝則さん、杉浦かおりさんによる麻生久美子、田中麗奈レビューなど等、久々にオンナで固めてみた最新号。2日後に野音でライブを敢行する清水宏さんにも電話インタビュー。
只今続々発送中。

角打

2007-08-05 01:45:32 | LB中洲通信2004~2010
取材終了後、中洲まで歩いて開いている酒場を探したが、ない。
暑くて仕方がないので、客引きのおじさんに訊いて教えられたのがコンビニの2901。ここには店内に「角打」と呼ぶ立ち飲みスペースがある(ボトルキープあり、しかも店内なのに喫煙可!)。確か東京でも竜泉あたりに同じような感じの立ち飲みがあったような記憶があるけれども、ここはどう考えても普通のコンビニだ。まァ中洲村の住民御用達って感じだけれども、その佇まいに嬉しくなって、ビール。
「昨日の中国戦の審判はめちゃくちゃだったらしいっスよ(すっかり観るの忘れてた!どっちにしても取材で観られなかったけど)」「あーそう言えば今日オールスターだねェ(エコパ開催なんだけどなァ、パルちゃんウケてるかなァ)」「来週からJ再開だし(いきなり日本平か)」などと30、40分ほどぐだぐだと打ち上げ。

地下鉄で福岡空港まで移動し、18時の便で帰京。疲れ切った機内のあちこちから子供の泣き声が響く。さ、いよいよ残りの原稿やらなきゃ……と。

博多の森でビビーズ見たかったなァ……。

スプリット・エンズ『THE BEST OF SPLIT ENZ』、『華氏911 コレクターズエディション』、『大いなる嘘つき フェデリコ・フェリーニ』、『美術手帖 1972年7月号 写真と記録』、ザ・テンプターズ『THE TEMPTERS IN MEMPHIS』、『ARMS OF STRANGERS~ホロコースト 救出された子供たち~』、『漣健児のワンダーランド ヴァケーション』など購入。

博多取材③中国

2007-08-05 01:21:47 | LB中洲通信2004~2010
11時から天神のラインビルでDLC日中ビジネスコンサルティング代表の青木麗子さんと編集長の対談を収録。現代のビジネスマンは中国との付き合い方で資質が問われる。ノンテーマで始まった対談だが、さすがに実業のダイナミスムの中で生きている人だなァ……という感想。11月号以降に掲載予定。

15時に編集長と別れ、これで今回の取材終了~。

博多取材②女と男とビルとビール

2007-08-05 00:40:27 | LB中洲通信2004~2010
大手門へ移動して、フィニッシングスクール「インフィニ」ビジネスリファイン代表の大野祐子さんとの対談を収録。テーマはフィニッシングから福岡の男と女の話へ。女同士の対談ということもあるのだろうけれども、編集長はもちろん、大野さんもとても「語る人」なので対談はどんどんグルーヴしていく。蛇足な司会をしなくてもきっちり対談になっていくのは編集としてはとても楽しく、ラクでした。対談の中で福岡男と若者はばっさり斬られてますが、福岡女からしてみれば、そういうものなんでしょう。
11月号以降に掲載予定。

16時過ぎに対談は終了し、ホテルへチェックイン。ひとまず部屋でビールを一本。機内でちょっと寝たとはいえ、昨日はほとんど寝ていなかったので一瞬記憶が遠のく。19時までに原稿1本。
大甲君と合流し中洲の撮影。ビルの屋上に設置されていた看板が次々と撤去されていて、骨組みだけ残っているビルも少なくない。川面に映るネオンが中洲らしさをかもし出していたってのに、これはあまりよくない傾向だなァ。屋台を撮影しながら、適当なところでビール。そしてリンドバーグへ。この前行ったときのボトルが残っていたのでひとまずバーボン(事後報告ですが、出田さんいただきました)。いやーな話とそれに関するちょっといい話を聞く。
大甲君には編集長のジャンケンやカードゲームを撮影してもらいつつ、オレは企画を考える。現場に行くといろいろアイデアも浮かんでくる。できるものもできないものも思いつくが、そんなアイデアをメモりつつ2時過ぎまで。ホテルへ帰る途中、濃厚な獣の臭いに誘われてラーメン。金曜日終了。長かった。

博多取材①地域密着型クラブチームと福岡

2007-08-04 23:40:12 | LB中洲通信2004~2010
金曜日。結局原稿は持ち越し、6時に家を出て羽田に向かう。
チェックインカウンターの前でカメラマンの大甲君と待ち合わせ。夏休み、金曜日ということで、とにかくどこも行列。ぎりぎりにチケットを受け取り、急いでゲートを通過、そのまま乗り込む。機内で作業しようかとも思ったが、もう何だか疲れてしまったので福岡に着くまで寝る。

今回の取材は編集長の“福岡の女”対談シリーズ。
10時前に福岡空港に到着。藤堂編集長に連絡し、タクシーでグランドハイアットへ移動。福岡の地元タレント・山本華世さんと編集長の対談を収録。山本さんはこの6月に、bjリーグに参加しているプロ・バスケットボールクラブ、ライジング福岡の球団代表に就任した。テレビのレギュラー以外はほとんど球団代表として県内でPRに東奔西走しているそうだ。福岡の場合、ソフトバンク・ホークスがあまりにも強力なので、これはかなり時間がかかる仕事だと思う。好きだけで仕事はできないが、やはり好きでないとこういう仕事はできない。山本さんご自身も中村学園のバスケ部出身で、福岡県もユースクラスでは全国トップレベルなのだという。ということで素地はあるわけだ。
山本さんは地元密着型のクラブチームの成功例として浦和レッズを挙げていたけれども、バスケ王国のプライドをアピールすること、一刻も早くホームアリーナを見つけること、そして何よりもまず「続けること」が必要だろう。その前にbjリーグにもっと頑張って貰わなければ仕方がないんだけども。まだまだ道は長い。

個人的にはアビスパ福岡も頑張って欲しいんだけどなァ。
次号(10月号)掲載予定。

佐藤さん

2007-08-02 21:15:14 | 漣流 sazanami-ryu
昼過ぎまでに原稿は8割方終了。残りはちと面倒な計算もしなければならないので今晩これから。
入江から電話があり、明日の博多取材が急遽決定。台風の影響を見極めて明朝、東京か羽田か。朝までにやらなきゃならんことがいくつかあるので、どう考えても寝られない……寝ていられない。

夕方から青山で、ファイブ・ディーの佐藤剛さんの取材。70年代後半から80年代にかけて甲斐バンドのマネージャーとして知られ……という大物プロデューサー。話しているだけで猛烈に切れる人なのがよくわかる(キレるじゃないですよ)。今日はあまり時間がなかったので多少端折りつつポイントを押さえて訊く。事前にインタビューを読み込んで、さらに実際に話を聞いて、やはり佐藤さんには草野さんとの共通点がいくつかあるように感じた。

60年代はすでに掘り返されまくっているけれども、やはり70年代はまだまだ掘り起こされなければいけないテーマがいくつもある。

終わって神楽坂の事務所で最新号を受け取る。BUGからSIONさんの新譜が届いていた。泣いた。

土本典昭『もうひとつのアフガニスタン カーブル日記1985年』、『私の死亡記事』(文藝春秋)購入。

デリシャ

2007-08-01 09:55:36 | 漣流 sazanami-ryu
高円寺へ移動し、ACEでデリシャススウィートスのハイジさんと佐藤梟さんの取材。草野さんの最後の仕事のひとつと言えるのが、2005年1月にリリースされたデリシャのムック本『コケット画報』で、話を聞けば聞くほど往年の編集者・草野昌一の姿が見えてきた。草野さんも楽しみ、遊びながら参加しているようすがよくわかる一冊。最後の1年、草野さんの最晩年の楽しいエピソードがいくつも聞けたのは本当に良かった。最後は編集者で終わるというのがいい感じです。