ももすけの日記

化粧水のほのとかをりて初化粧
ああ面白かったと言って死ねたらいいな

かわいそうなぞう

2003年02月18日 02時19分00秒 | 日記
兵庫県の阪神パークが来月閉園されるそうだ。50年間もそこで飼われてきた59才と54才の象が「老象ホーム」に引き取られることになったとの夕刊の記事を見て、胸をつかれる。
象、1頭の飼育に年間400万円かかるそうだ。ほかの動物園で引き取り手がなかったので、その象たちの終身の世話をする約束で数千万円で、阪神パークが契約したという。
ぼくは、すぐに思い出したのが「かわいそうなぞう」という絵本だ。

第2次世界大戦中の上野動物園でほんとうにあったおはなし。動物園が空襲を受けて、檻がこわれ、動物たちが外へ逃げ出したときのことを恐れて、まえもって毒殺したのです。
ところが、かしこい象たちは、毒のはいった餌を食べないのです。しかたなく、食事を与えない作戦に。何日も何日も、餌をもらえなくて、わけのわからない象は飼育員のまえで芸をしてみせたりするのです。
飼育員は象の檻につらくていけなくなりました。胸が張り裂けるおもいだったことでしょう。そうして、20幾日目かに、鉄の檻にもたれかけながら、やせこけた鼻をのばして、ばんざいの芸当をしたまま死んでいたのです。

ぼくは、この絵本を何回読んでも、涙がでてきます。
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