塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

逆説を巧みに取り入れる(2)

2012-05-22 22:19:12 | 日記
 パルセイロの場合ですと、5月26日ホームにツエーゲン金沢を迎えます。

 通常ビジター側が満席になることは程遠く、遠隔地まで応援に出向くことの困難が
窺えます。

 しかしツエーゲンならば北信越リーグ時代より鎬を削ってきましたし、パルセイロと
しても広告が打ちやすい。

 観客動員もFC琉球、ホンダロック戦よりも、ホーム、ビジターどちらも見込めると
思います。

 スタジアム観戦の経験がある方ならご存知でしょうが、観客の存在そのものがスタジ
アムを彩る大切な要素ですよね。

 従って観客席が満席であればあるほど、見た目が良くなり熱気が充満します。

 ちなみにアルディージャは、

 「ビジタークラブ歓迎施策」

 という取り組みを行っています。

 (先週号のサッカー・ダイジェスト39ページに掲載)

 それはビジタークラブの傍を商店街に提出するというもので、大宮の街を訪れた相手
ファンをもてなすという形なのです。

 僕が以前甲府に出かけたときも、甲府駅の南口の階段に

 「サンフレッチェの方々ようこそ」

 という幕が張られていたことがありました。

 ファンが見れば、週末にはヴァンフォーレ対サンフレッチェの試合があるということが
わかりますし、広島からはるばる来たファンも嬉しいと思います。

 ビジターのファンをもてなすことは、南米や欧州の関係者からすれば奇想天外かもしれ
ません。

 しかし市場の度合いと日本経済を顧みますと、この案件は決して馬鹿げたものでは無い
と思います。
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逆説を巧みに取り入れる

2012-05-22 22:09:48 | 日記
 もう15年近く前のことでしょうか。

 キムタクさんが口紅のCMに起用されて、大変な注目を集めた時期がありました。

 今化粧品の「SKⅡ」が福山雅治さんを起用しているのも、この例と同じ事が言えます。

 「同じ事」それは「逆説」を巧みに取り入れている点です。

 僕たちは通常、男性化粧品は男性が、女性化粧品には女性がそれぞれ広告に起用される
と判断します。

 実際その通りです。

 しかしブランド側がその固定観念を鮮やかに打ち砕くと、この2例のような成功が得ら
れるわけです。

 サッカーもどうでしょう、この逆説を取り入れてみてはどうでしょうか?

 普通、観客動員数を増やすには、

 1・シーズンチケット、当日券の販売の強化
 2・時には無料チケットを配布する

 といように、ホームを基準に考えます。

 アルビレックスがかつて無料チケットを家庭は配布し、その結果が現在の観客動員に繋
がっていると聞きました。

 「2」の方法も、時には効果的と言えます。

 逆にビジターの観客動員を増やすのも、ひとつの方法です。

 いつの時代もレッズファンはかなりの人数が敵地まで応援にでかけ、その事がホーム側
の観客動員に好影響を与えています。

 恐らく同様の期待は松本山雅にもかけられているでしょうし、事実東京ヴェルディとの
開幕戦は、山雅の存在価値が大きく報道されました。

 ビジターの観客動員をあてにすることは、正直心苦しいかもしれません。

 しかし露出効果を考えますと、捨てきれない部分があるのも事実です。
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時間の流れが異なる事、それは選手の死活問題

2012-05-22 19:44:59 | 日記
 今日の午後、銀行へ入金に出かけたのですが、中で流れる時間の違いに正直驚いて
しまいました。

 内部では人がとにかく動き、電話がけたましく鳴る。

 僕のスーパーで流れる時間の速度とは雲泥の差があり、つくづく一般企業の仕事には
ついていけないだろうなと、内心溜息を付きました。

 よく南米から来た選手に対し、欧州の記者が

 「君はこのリーグで活躍できると思う?」

 と不躾な質問を投げかけます。

 つまり、それだけ欧州大陸と南米大陸では、サッカーに限らず時間の感覚が異なる為
なんですね。

 先日モンペリエがリーグ1を制しましたが、あのバルデラマでさえこの地方クラブに
馴染めなかったことを考慮すると、すぐに結果を出したカカの凄さが理解できます。

 南米出身の選手が特に無名なわけではありません。

 彼らの多くは

 ペニャロール、オリンピア、そしてサントスなど老舗のクラブに在籍し、近年躍進を
果たしているヴェレスやサン・カエターノからも続々と移籍しています。

 つまり国内リーグに加えて、

 「コパ・スダアメリカーナ」
 「コパ・リベルタドーレス」

 という南米最高峰の舞台に立ち、代表でも活躍している選手は沢山います。

 つまり欧州の記者の発言は、懐疑的な見方もありますが加えて紋切り型という見方も
できます。

 今日発売のサッカー・ダイジェストは、香川がユナイテッドに移籍するという前提で
記事を構成していました。

 プレミアとブンデスリーガでも、流れる時間と空間が異なります。

 香川は当然招致の上で、移籍を検討しているのは間違いないのですが。
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海外リーグへの過度の依存度

2012-05-22 19:35:21 | 日記
 ワールド・ベースボールクラシックの際、

 「この国はこれだけの選手がアメリカでプレイしている。
  だから要注意だ。」

 という声が幾度となく聞かれましたが、僕はその度に首を傾げていました。

 確かにMLBは世界最高峰の存在であり、野球選手ならば一度はアメリカでプレイする
ことを希望するでしょう。

 しかしチームにはチームの、代表には代表の戦い方と役割分担が存在します。

 従って大リーグの所属選手の数が、代表の戦力と直結するとは思えないのです。

 日本のように機動力や継投策を用いる国もあれば、ヴェネズエラやドミニカのように、
パワー・ヒッターを勢ぞろいさせる国もあります。

 要は指揮官が選手をまとめ、その方法論をキャンプでいかに伝え実戦させるか。

 この点が一番大切だと思います。

 サッカーも同様でしょう。

 確かに日本代表の選手構成は、この2年で劇的に変化しました。

 少なくとも代表選手の構成比がJ1の選手を上回るとは、どんな熱心なファンだって
思い描くことはできませんでした。

 しかし海外リーグの選手が増えることは、日本代表の強化と等しくはありません。

 それはクラブと代表では戦術も違いますし、初顔合わせの選手もいます。

 意思疎通が図れなければ自分の意図をわかってもらえませんし、だからこそ代表での
時間はクラブと異なります。

 監督は本当に短期間で、選手の疲労を取り除き集中力を高めなくてはいけません。

 海外リーグの選手を揃えても勝てない時は勝てない。

 その点は日本だけでなく、アルゼンチンも証明しています。

 ですから安易に「海外組集結」と煽っても、選手がはた迷惑なだけで戦力値が急激に
上昇するわけではありません。
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人材育成は人間主義と言えないか

2012-05-22 12:04:56 | 日記
 角川書店から

 「角川Oneテーマ21」

 という新書シリーズが刊行されています。

 その中に「ホテルブランド物語 人材を育てる一流の仕事とは 寺田直子」という作品
があります。

 この中では誰もが知る名門の名が幾つもでて来ます。

 リッツ・カールトン、ペニンシュラ、ヒルトンにマリオット。

 一度は宿泊していみたいホテルであり、その対応の素晴らしさと施設の充実度は皆が
知るところですね。

 つまり、これら名門に共通している点は

 「全てにおいて大切なのは、人間である」

 という観点なんです。

 それだけ人をもてなすには人の真心が必要であり、その琴線に触れた方は満足し再び
宿泊を希望するのです。

 サッカーも同様の事が今後問われてゆくと思います。

 万単位で訪れるファンに応対することは、慣れている人間でも大変ですし、初心者に
とっては捌くだけで精一杯でしょう。

 しかしその対応が

 「機械的」

 な冷たさと捉えられたなら、ファンが遠ざかってしまいかねない点が難しいですね。

 当然ファンが守るべき事柄を守る必要もありますし、やはり互いが協力することで観戦
しやすい環境を整備するべきです。

 例えばパルセイロもアンテナ・ショップ、通販だけでなく、セブン・イレブンでもグッズ
の販売がスタートしました。

 こうしたお店の評判もクラブの価値に繋がります。

 大変だとは思いますが、是非朗らかに対応して欲しいと願っています。
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