さすらうキャベツの見聞記

Dear my friends, I'm fine. How are you today?

原発と各地

2011-07-05 21:57:35 | Tuesday 医療ニュース
そういえば、メモしていなかった。

原発で20年働いていた人の声「原発がどういうものか、知ってほしい」

地図「福島第一原発から漏れた放射能の広がり」(2011年6月18日改訂、国・自治体の計測値による)・・・参考までに。

 ・・・東京は新宿区百人町に、放射線量の計測機器があるそうだが、その場所、地表10数メートルの高さ(地表からの影響を受けないで、空間の放射線量を測定するため)。
 (いちばんイイ=必要な時期が終わった)最近、やっと地表1mでの放射線量も計測とのこと。これ以上、大きな事故が起こらなければ、それよりも街行く人々のタバコの害のほうが、大きいかと思いますが。




「どのみち、人間、いつかは死ぬんだから」
とも苦笑いもできるでしょうが、

できれば、

地上から去るまで、元気に動いていたいものですな





       *******


仕事上、
「被爆(ひばく)には、注意してね~~~~~」
「あれ、痛くないから、なおさら気を付けてね~」
と、今日も注意されていたキャベツより。



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【原発】ホットスポット他

2011-05-10 23:12:42 | Tuesday 医療ニュース
(4月21日 300km図:群馬大学教育学部の早川由紀夫教授の『フクシマの放射能マップ』。データは4月上旬)




遅ればせながら、3月末には、すでに存在していた情報なども合わせて。(PCからの閲覧推奨)


 「関東各地の環境放射能水準の可視化」
   ・・・各地の放射線量(1時間当たり)を、雨が降る様子に見せてくれているサイト。
   わかりやすい。
   むろん、各地の数値は文科省から発表されている都道府県別環境放射能水準調査結果を参考とのこと。  


 「全国の雨の放射能濃度」
   ・・・ここ数日間の各地の雨に含まれる放射性物質の濃度も示しているが、
   水道や福島原発周辺などのものもグラフ化している。
     
   ちなみに、宮城県や福島県は濃度が低いのではなく、震災による影響のため測定不可であるため
   出ていない、とのこと(とはいえ、福島では最近測定されるようになった様子かも?)。


                        


 「関東のホットスポット-柏、松戸、流山、三郷-に関して」(2011年5月10日時点)

     もっと大きな地図はこちら→「大きな地図」
    ・・・ホットスポットというと福島県飯舘村を思い出すが、関東でも他の地域よりも放射線量が多い地域があり、現在のところ、柏、松戸、流山、三郷だという。具体的な数値などについては、上記サイトで詳しく述べられている。


                        
                  


 丸善から「地震・津波、放射線、心理学分野の書籍・本文無償公開」
     (前文から)
 『東北関東大震災(東北地方太平洋沖地震)により被害を
  受けられた方々に、心よりお見舞い申し上げます。
  小社では、心ばかりではございますが、これまでに刊行した書籍のうち、
  災害、放射線、心理学分野に該当する文献の本文を公開させていただくこととしました。

  各タイトルとも、章ごと、項目ごとにPDFでご覧いただけるようになっております。
  一部タイトルについては急遽画像スキャンによる作業を行ったため、
  必要な箇所をお読みいただくに際し、少々取り扱いにくいものがございますが、何卒ご了承ください。

  多少なりともお役に立てていただければ幸いです。』

  閲覧できる文献は以下の通り。
  ◆身近な放射線の知識(放射線医学総合研究所編,佐々木康人著)

  ◆知っていますか?放射線の利用(岩崎民子著)

  ◆知っていますか?医療と放射線 放射線の基礎から最先端の重粒子線治療まで
(放射線医学総合研究所編,高橋千太郎・辻井博彦・米倉義晴著)

  ◆リスク学用語小辞典(日本リスク研究学会編) から関連項目

  ◆ストレス百科事典 (George Fink(チーフエディター) 
             ストレス百科事典翻訳刊行委員会 編  日本ストレス学会 編集協力)

  ◆応用心理学事典 (日本応用心理学会 編)
  など。


 「独立行政法人 放射線医学総合研究所」(略称:放医研)のHP
     ・・・(東の大御所(おおごしょ))
     「放射線被ばくに関する基礎知識」など、いろいろと参考になると思います。


             


    何らかのお役に立てましたら、幸いです。

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【news】コンゴでレイプ被害女性らがデモ行進、性暴力反対訴える

2010-10-19 23:36:47 | Tuesday 医療ニュース
勇気があるなぁ・・・と、最初感じた。
 だが、どれだけ深刻なのか、想像もできない。いや、したくない自分がいる。
 想像するだけでも、辛すぎる。

 だが、それを味わい、苦しんでいる人々が、今も、いる。


       *************


(CNN) アフリカ中部のコンゴ民主共和国(旧ザイール)で17日、内戦に伴う強姦の被害に遭った女性多数が参加して、性暴力反対のデモ行進を行った。

デモ行進は、被害者に対する偏見をなくし、戦争の道具として強姦が横行している問題を世界に広く知ってもらう目的で、国際女性団体のワールド・マーチ・オブ・ウーマンと地元の女性団体が企画した。

参加者の中には病院に入院していた被害者も多く、女性活動家は
   「もう戦争はたくさん、
    強姦はたくさん、
    無関心はたくさん

と訴えた。

国連によると、同国東部では昨年だけで1万5000人の女性が強姦された。その一因として、反政府武装勢力の侵攻に対し軍や警察が無力だったと指摘している。

国連は先月の報告書でも、この夏に相次いだ集団強姦事件でコンゴの治安部隊が防止の役割を果たさなかったと非難。7月30日から8月2日にかけて、北キブ州で民間人少なくとも303人が強姦されたが、同地にいた政府軍と警察の対応には深刻な不備があったとした。

さらに、事件を阻止できなかったのは国連コンゴ安定化ミッションの失敗にも原因があると指摘。同部隊は民間人の保護に関する訓練を受けておらず、情報収集能力の限界や通信手段の欠如など、任務遂行上も多数の制約があったと報告している。

国連人権高等弁務官は「こうした集団強姦の規模と悪意は信じがたい」と非難した。
(2010.10.18 CNN)

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【医療ニュース】<ゴキブリ>脳で抗生物質つくる

2010-10-12 23:41:16 | Tuesday 医療ニュース
ニュースメモ。


ゴキブリの脳から新たな抗生物質?



 見ただけで鳥肌立つ人も多いゴキブリだが、そのゴキブリの脳が人の命を救う日が来るかもしれない。

 メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)や病原性大腸菌など、ヒトにとって致死性のある細菌を死滅させる天然の抗生物質をワモンゴキブリの中枢神経系が作り出すという研究が発表された。 また、現在までに3種のバッタも細菌を殺す同じ分子をその小さな脳の中に持つことがわかっている。

 研究の共著者でイギリスのノッティンガム大学のサイモン・リー氏によると今回の発見は、地球上の動物の80%を占める昆虫の世界には新しい抗生物質が豊富に存在している可能性があることを示唆するという。

 現在、従来の抗生物質に耐性を持つMRSAなどの細菌が引き起こす複数の感染症の対策が急務になっており、こうした発見は非常に重要な意味を持つとリー氏は話す。
    
      ・
      ・
     (中略)
      ・
      ・
 
 ゴキブリとバッタの脳から見つかった9種類の抗菌性の分子を調べたところ、各分子が異なる種類の細菌を殺すよう特化していることがわかった。この“非常に賢い防御メカニズム”によって、昆虫たちは極めて非衛生的な環境でも生き延びることができるとリー氏は説明する。

 さらに、抗生物質は最も重要な部分である脳の組織にしかないこともわかった。例えば脚に細菌が感染しても昆虫は生き伸びられそうだが、脳への感染は致命的となる可能性が高い。

 昆虫の脳から医薬品が開発されるのはかなり先になるというが、希望がないわけではない。研究チームが昆虫の抗生物質をヒトの細胞に付加する実験を行ったところ、有害な作用は起きなかった。

 この研究の予備報告は、ノッティンガム大学で2010年9月6~9日に開催された英国総合微生物学会で発表された。
(2010年9月10日(金) Christine Dell'Amore for National Geographic News )

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熱中症

2010-07-20 20:50:00 | Tuesday 医療ニュース
熱中症100人に=都内の3連休中―東京消防庁(時事通信)

 東京都内で3連休の間、熱中症で救急搬送されたのは計100人に上ったことが20日、東京消防庁のまとめで分かった。高齢者が自宅内で倒れて重症になるケースも目立ち、同庁はホームページなどを通じて注意を呼び掛けている。

 同庁によると、連休中に熱中症で医療機関に救急搬送されたのは、速報値で17日29人、18日24人、19日47人。

 17日には大田区の女性(81)、19日には八王子市の女性(83)がともに自宅で倒れて重症となったほか、18日にも足立区の男性(91)が自宅で体調不良を訴え、入院が必要とされる事例があった。

 同庁は熱中症防止のため、室内でも通気を良くして高温多湿を避け、水分をこまめに補給するよう訴えている。


     ***********

 特に、年輩の方は、「のどが乾いた」ということに気付きにくくて脱水になりやすいので、こまめに・・・お願いします。
 ちなみに、大塚製薬の「熱中症を予防しよう!」http://www.otsuka.co.jp/health/heatdisorder/ は、読みやすく、わかりやすいですね。




      ************


 そして、北半球のある地域(東京)では、このようなへたばりそうな暑さなのですが、一方、南半球では、大寒波らしいですね。 暑すぎても、寒すぎても、・・・大変。


 南米に大寒波 アルゼンチンで低体温症死者13人

 【サンパウロ=平山亜理】真冬の南米を強い寒波が襲い、アルゼンチンやパラグアイ、ボリビアなどでは寒さによる死者が続出し、雪や強風のため、航空便に大幅な遅れが出るなど混乱している。

 アルゼンチンでの報道によると、低体温症などで19日までに13人が死亡したほか、暖房の不完全燃焼と見られる一酸化炭素中毒で33人が死亡した。南部や中部では18日、零下14度を記録。ブエノスアイレスは16日、零下1.5度と過去10年間で最も寒かった。

 また、パラグアイでは4人が死亡。北部では牛200頭が死んだ。当局は19日、「農場は寒さのための対策がなく多くの牛が死んだ。12万ドルの損失」と発表した。ボリビアの高地では零下14度を記録。東部でも先住民6人が寒さのために死亡し、各地で休校も相次いでいる。 (2010年7月20日、朝日新聞)  

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出生異常数が倍増@中国

2009-09-22 23:59:59 | Tuesday 医療ニュース
◇出生異常数が倍増、診断技術の向上と環境汚染が原因か 中国

(CNN) 中国における出生異常数が、過去10年かでほぼ倍増していると、英字紙チャイナ・デーリーが15日、伝えた。北京市保健当局の統計を元にしたもので、医療機関の診断技術が向上したことや、環境汚染が原因ではないかとしている。

  同紙によると、昨年の出生異常数は出産1万件あたり170で、同90だった1997年からほぼ倍増していた。

  出生異常が最も多い地域は北京市の順義区で、先天性心疾患や手足の指の本数過多、口唇口蓋裂、神経管欠損などとなっている。

  このほか、浙江省、湖南省、厚生省、広東省でも出生異常数が見られるという。
(2009.09.16)

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どこからを「死」とするか

2009-07-14 18:27:32 | Tuesday 医療ニュース
<臓器移植法改正案>「脳死は人の死」成立 0歳から移植可能 A案、参院で賛成多数
2009年7月13日(月)18:00
 臓器移植法改正案は13日午後、参院本会議で採決され、3法案のうち、脳死を一般的な人の死とする「A案」(衆院通過)が賛成138、反対82の賛成多数で可決、成立した。15歳未満の子どもの臓器提供を禁じた現行法の年齢制限を撤廃し、国内での子どもの移植に道を開くとともに、脳死を初めて法律で「人の死」と位置づけた。ただ、死の定義変更には強い慎重論が残る。このため、A案提出者は審議の中で「『脳死は人の死』は、移植医療時に限定される」と答弁し、配慮を示した。


             ****************


「審議すべき問題を放置」=生命倫理会議が緊急声明(時事通信)

生命倫理を研究する大学教授らでつくる「生命倫理会議」(代表・小松美彦東京海洋大教授)が13日午後、記者会見し「討究されるべき諸問題が放置されたまま、わずか8時間の審議で最も危険なA案が可決された」とする緊急声明を読み上げた。

 同会議は「脳死は人の死」と科学的に立証されていないだけでなく、国民の合意も得ていないとして、成立した改正臓器移植法(A案)に反対。子供の臓器提供が親の承諾で認められるため、虐待の証拠隠滅になる恐れがあることや、人工心臓など臓器移植以外の治療法の存在などに触れ、改正法への危惧(きぐ)を示した。 
(2009年7月13日(月)21:03)



           ************


 ついでに、http://fps01.plala.or.jp/~brainx/asahi1.htm#%E3%83%A9%E3%82%B6%E3%83%AD%E5%BE%B4%E5%80%99%E3%81%A8%E3%81%9D%E3%81%AE%E8%83%8C%E6%99%AF
(ラザロ徴候などなど)



           ************


 臓器提供がなければ、脳死がこのようにクローズアップされることはなかっただろう。

 これに関して

・それを行う医療者側
・提供する側
・その家族
・それをもらう側

という立場を想定したり、

・脳死  
・臓器提供
・15歳以下からの提供

という観点から、議論、意見、感想などが出て来るかと。
(ただし、脳死等の定義を要確認のこと)
 2000年頃にも、小論文やディベートでよく扱われた内容でもあった。


   ************


  日本においては、臓器移植はなかなか進まなかったが、その背景として、倫理的には、最初の臓器移植である札幌の和田移植の問題や、日本人の死生感があるとも考えられている。


 もちろん、提供する側は、クリスチャンならば「愛」(ヨハネ15:13)故、と提供することができるとしても、それを行う医療者側は、「殺人」である可能性も高い。事実、「脳死」状態を「人の死」と定義づけなければ、「殺人」にもなりうる。





 どこまでを「生」とするか。どこからを「死」とするか。




 (人が二重の線引きをできるものなんですかね…?)

   ************


 ちなみに、提供してもらった側も、一生免疫抑制剤を使用しなければならない、というリスクがある。


    ************

  (もう一つちなみに、この臓器移植については、ES細胞による再生医療が発達するまでの間のしのぎ(過渡期)だろう、ということも言われているが、ES細胞自体、倫理的な問題を含んでいる。)



    *************



 いづれにせよ、私たちはいつか、この地上から去るのだ。
 その備えもしなければ…(-.-;)。

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豚インフルエンザ

2009-05-19 15:13:26 | Tuesday 医療ニュース
豚さんが来た



と、職場で話題になったのは、つい先週の初めだった。
 各部署からそれに対して、人員が取られることもあって、その日の夕、仕事帰りに職場近くの美味しいケーキ屋のパスタを食べに行ったときばったり出くわしたお隣りさんとも、その話題になった。


 そして、今や西に広がり、東は…いつだろね、もう潜在的にはいるだろうし、という会話がとびかっている(゜_゜






   ***********


 とりあえず…目の前の仕事を頑張ろう。
 今夜、準夜。
 明日、日勤。

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【news】時間外労働

2009-04-28 17:19:52 | Tuesday 医療ニュース
2万人の看護師が過労死危険レベルの時間外労働、日本看護協会が推計(2009.04.27)


 日本看護協会の推計によると、全国で約2万人の看護師が過労死危険レベルとされる月60時間以上の時間外勤務をしている。看護師の23人に1人はこうした勤務状態にあるという。

 大阪高裁などが2008年10月、交代制勤務の看護師2人について月50―60時間の時間外勤務などが過労死につながったと認定したため、看護師約1万人にアンケートを実施し、3010人から回答を得た。交代制で働く看護師は勤務と勤務の間隔が短く、3交代制の場合は間隔が6時間以下になることがあるという人が6割弱を占めた。20数時間から一昼夜以上にわたり十分な休息をとれず仕事をすることになるという。

 時間外勤務の状況を年齢で見ると、20歳代が最も長く、4分の3は月35時間を超える時間外勤務をしている。全年齢の時間外勤務は平均で月23.4時間。そのうち病院側に申告しているのは8.3時間で、残りはサービス残業になっている。

 このほか中間管理者(病棟師長・主任など)の時間外勤務時間は平均で月28.2時間と一般職員より長い。そのうち病院側に申告したのは平均8.0時間。




          ***************



  
  このニュースを見て、「まだマシな状況を言っているんじゃないか」と思ったのは、キャベツだけだろうか。

   前の職場(2交替)では、(辞める数ヶ月前から)日勤は夕方5時を過ぎても、22時頃か時には24時を回りそうになることが多かった(つまり、1日勤につき、5時間以上の時間外労働。もちろん、仕事の1時間前に来ているわけだが、それは含まず)。夕方15時半から次の日の午前11時頃までの夜勤中、仮眠を一時間も取れることもあまりない。
   「(ここって)人の良さで成り立っているよね」と言ったのは、キャベツの前に辞めていった先輩。実際、そうだった、と思う。
   そこの師長は、身体を壊しそうな勢いの激務をこなしていたが(上の記事の比ではないほど!!!)・・・その挙句、管理職は超過勤務手当てはまったくつかない
   皆、身体を壊しつつ、現場はガンバッテイル。



   ちなみに、今の職場は、3交替。
   前の職場よりは、一回一回の仕事はきつくはない(先輩方もまずまず、ICに参加できるくらいには時間がある。IC=インフォームド・コンセント)。

   が、どうして、どうして、

   日勤 → (次の日)深夜
   準夜 → (次の日)日勤

   が、しばしばあるんだろう・・・
   日勤 → 深夜 の間の数時間、「いかに仮眠を取るかが大事」と言われたが・・・もう少ししたら、慣れるだろうかと思うキャベツ。
   (まだまだ身体が慣れません










   とにもかくにも・・・・・・皆、生きていてください。
   Nsも、Drも

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【news】代理ミュンヒハウゼン症候群?

2008-12-30 22:25:56 | Tuesday 医療ニュース
このニュースを知ったとき、(今帰省している)同居人とキャベツは、

     「代理ミュンヒハウゼン症候群!!?」

 と叫びましたっけ(正確には、キャベツは途中で発音が間違っていましたが)。様々なニュースが飛び交う2008年。来年は、少しは嬉しい知らせも多く欲しいところです。



                         


1歳女児の点滴に「腐った水」混入、母親を逮捕(読売新聞)

 入院中の五女(1歳10か月)が受けていた点滴に、腐敗した水を混ぜ、殺害しようとしたとして、京都府警は24日、母親で岐阜県関市の主婦(35)を殺人未遂容疑で逮捕した。

 母親は混入を認めたが、「死なせるためではなく、子どもが病気になれば、付き添って看病できると思った」と殺意は否認している。府警は、母親が以前から、同様の行為を繰り返していたとみている。

 母親と五女は、夫と長女との4人家族。母親は五女に付き添い、京都市内に滞在していた。次女、三女、四女はいずれも、4歳までの乳幼児期に病院で病死したといい、府警は、それぞれの死亡の経緯についても慎重に調べる。

 発表では、母親は22日~23日夕、京都大病院(京都市左京区)小児科の集中治療室(ICU)で、敗血症の疑いで入院中の五女の点滴回路に2回、注射器で腐った水を注入し、殺害しようとした疑い。五女は一時、発熱などの症状があったが、現在は回復に向かい、命に別条はないという。

 府警や京大病院によると、五女は、原因不明の重症感染症にかかっているとして、12月2日、岐阜県内の病院から京大病院に転院。敗血症の症状があり、血液検査をしたところ、 唾液 ( だえき ) に含まれるカンジダ・アルビカンス菌などが異常に高い数値で血中から検出された。7日には五女の容体が悪化し、ICUに収容した。

 同病院は11日に府警に相談。府警が、ICUのモニターカメラで内部を録画して監視したところ、23日夕、母親が、カメラから隠すように五女を抱きかかえ、ポケットから何かを取り出すしぐさをみせたため、任意同行を求め、事情聴取。その際、かばんなどに注射器数本を所持しており、24日朝になって「水道水にスポーツドリンクを入れ、1週間~10日ほど放置して腐らせたものを、面会時間中に点滴に入れた。殺すつもりはなかった」などと供述。「以前にも同じようなことをした」とも話したという。

 母親が説明する犯行動機について、子どもに意図的に危害を加えて、周囲の関心を引こうとする精神疾患の可能性があると、京大病院が分析しているという。(2008年12月24日(水))


                        


 これを受けて、「代理ミュンヒハウゼン症候群」を、二人は連想したのだった。
 ちなみに、こうも書かれている。


   「…周囲の関心をひくために、わざと自分の体を傷つけたり、病気をでっちあげたりする虚偽性障害を、ミュンヒハウゼン症候群という。深刻な場合、ハサミや針を飲み込んだり、薬剤を自分で注射したりして入退院を繰り返すケースもある。

    さらには、ミュンヒハウゼン症候群の患者だった人が、自分の代わりに我が子など身近な人を傷つけるようになる場合もある。ほかの人が病気やケガをするように仕向け、大変な父親、母親を演じることによって同情をかおうとするのだ。

    これは自分の代わりに他人を傷つけることから、代理ミュンヒハウゼン症候群という。・・・(略)・・・


     代理ミュンヒハウゼン症候群になるのは、ミュンヒハウゼン症候群の患者だけではない。子どものときに親が冷淡、無関心で愛情に飢えていた人に多いといわれている。

    欧米ではすでに数多くの症例が見つかり広く認知され、問題視されている。特にアメリカでは、絶え間ない入院と手術により内臓摘出まで受けた女児のケース、乳幼児突然死症候群の学説の根拠とされた症例の母親が、実は代理ミュンヒハウゼン症候群だったというケースまであり、社会に大きな衝撃を与えた。

    残念なことに、日本でも深刻な事件は起きている。病気でもないのに強い薬や大量の水を飲まされ、中毒を起こした幼児のケースなどがある。

    少々わかりにくいが、代理ミュンヒハウゼン症候群では、子どもを傷つけるのが目的ではない。病気やケガをでっちあげるのは、あくまで手段にすぎないのだ。

    自分の手で傷つけて、「かわいい我が子が大変なことに!」と病院に担ぎ込んで同情をひき、健気(けなげ)に看病をして愛情深い親を演じているのである。それが真に迫っているだけに、発覚しにくいという難しさがある。」(鈴木晶監修「知識ゼロからの精神分析入門」,2007年,幻冬舎)



                    

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