失業率過去最悪5.7% 7月 1年で103万人増 男性初の6%超え 求人倍率も最低
2009年8月28日(金)17:30
総務省が28日発表した7月の完全失業率(季節調整値)は前月から0.3ポイント悪化の5.7%となり過去最悪を記録した。これまでの最悪値は2003年4月などの5.5%。厚生労働省が同日発表した7月の有効求人倍率(同)は前月を0.01ポイント下回る0.42倍で、3カ月連続で過去最低を更新した。生産や輸出は回復の兆しもみられるが、企業の雇用への姿勢はなお慎重で、総務省統計局は「雇用情勢は依然厳しい状況が続いている」としている。
完全失業率は男性が前月比0.4ポイント悪化し、初の6%超えとなる6.1%、女性が0.1ポイント悪化の5.1%。完全失業者は359万人で前年同月から103万人増えた。増加幅は過去最大で、100万人台に乗ったのは初めて。「勤め先都合」を理由とする失業が前年同月比65万人増の121万人で、「自己都合」の110万人を上回った。
4-6月期平均の都道府県別の完全失業率(モデル推計値)は、全都道府県で前年同期から悪化。九州では、福岡県の5.5%が最も高かった。
一方、求職者1人に対する求人数を示す有効求人倍率は、この2カ月はともに前月比0.01ポイント低下で、3月(同0.07ポイント低下)や4月(同0.06ポイント低下)に比べると、低下のテンポは緩やかになっている。都道府県別の有効求人倍率は、香川の0.64倍が最も高く、最も低いのが青森と沖縄の0.27倍。
正社員の有効求人倍率は前年同月比0.29ポイント低下し、前月と同じ0.24倍。新規求人倍率は0.77倍で前月より0.01ポイント改善した。(以下略)
●ワードBOX=完全失業率
労働力人口に占める完全失業者の割合で、総務省が毎月公表している。
完全失業者は、職がなく仕事を探している人で、仕事があればすぐに働くことができる人。職探しをあきらめた人は完全失業者に該当しない。労働力人口は15歳以上で、働く意思のある人の数。全国の約4万世帯を対象に15歳以上の約10万人を調査し、全体を推計している。
=2009/08/28付 西日本新聞夕刊=
2009年8月28日(金)17:30
総務省が28日発表した7月の完全失業率(季節調整値)は前月から0.3ポイント悪化の5.7%となり過去最悪を記録した。これまでの最悪値は2003年4月などの5.5%。厚生労働省が同日発表した7月の有効求人倍率(同)は前月を0.01ポイント下回る0.42倍で、3カ月連続で過去最低を更新した。生産や輸出は回復の兆しもみられるが、企業の雇用への姿勢はなお慎重で、総務省統計局は「雇用情勢は依然厳しい状況が続いている」としている。
完全失業率は男性が前月比0.4ポイント悪化し、初の6%超えとなる6.1%、女性が0.1ポイント悪化の5.1%。完全失業者は359万人で前年同月から103万人増えた。増加幅は過去最大で、100万人台に乗ったのは初めて。「勤め先都合」を理由とする失業が前年同月比65万人増の121万人で、「自己都合」の110万人を上回った。
4-6月期平均の都道府県別の完全失業率(モデル推計値)は、全都道府県で前年同期から悪化。九州では、福岡県の5.5%が最も高かった。
一方、求職者1人に対する求人数を示す有効求人倍率は、この2カ月はともに前月比0.01ポイント低下で、3月(同0.07ポイント低下)や4月(同0.06ポイント低下)に比べると、低下のテンポは緩やかになっている。都道府県別の有効求人倍率は、香川の0.64倍が最も高く、最も低いのが青森と沖縄の0.27倍。
正社員の有効求人倍率は前年同月比0.29ポイント低下し、前月と同じ0.24倍。新規求人倍率は0.77倍で前月より0.01ポイント改善した。(以下略)
●ワードBOX=完全失業率
労働力人口に占める完全失業者の割合で、総務省が毎月公表している。
完全失業者は、職がなく仕事を探している人で、仕事があればすぐに働くことができる人。職探しをあきらめた人は完全失業者に該当しない。労働力人口は15歳以上で、働く意思のある人の数。全国の約4万世帯を対象に15歳以上の約10万人を調査し、全体を推計している。
=2009/08/28付 西日本新聞夕刊=