メモ：イエスはダビデの子孫？

　昔、私も同じ疑問を持ったな～と思いつつ。某所のメモ。


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　Q.私は今ちょうど…聖書を読んでいるところなのですが、マタイによる書の始めにアブラハムの子，ダビデの子，イエスキリストについての書とあるのに、読み進めていくと“ヤコブはマリアの夫ヨセフの父となり，このマリアからキリストと呼ばれるイエスが生まれた”とあり、若干混乱していますヨセフとイエスに血の繋がりはないのに、イエスはアブラハムやダビデの子孫になるんですか？

もし初歩的な質問でしたら大変恐縮なのですが、如何せん全くの初心者なため本気で質問しています
よろしくお願い致します。


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　＞○○さん

　はじめまして。マタイの系図って、初めての方にとっては読みにくい箇所の一つでもあるのですが・・・お疲れ様ですｆ（＾＾；）


　　＞ヨセフとイエスに血の繋がりはないのに、イエスはアブラハムやダビデの子孫になるんですか？


　というご質問ですが、
　これについては、そもそもお母さんのマリヤが、ダビデの家系であるかどうか　ということになりますね。
　イエス・キリストの系図に関しては、マタイの福音書とルカの福音書とに記されていて、マタイの福音書では、ヨセフに至るまでの家系を、ルカの福音書では、マリヤに至るまでの家系が記されています。
　そして、ルカの福音書によると、マリヤもまたダビデの家系であるので、血統においてもアブラハムやダビデの子孫となります。

　旧約聖書では、キリスト（メシヤ、救い主）についての誕生の預言は、
　　　・ダビデの家系に生まれる
　　　・処女から生まれる
　等というものがありますので、実は、それを証明する上でも大事なところの一つです。（ここで、聖書の記載が間違っていたら、元も子もないのですがね）



（　ちなみに、マタイ・マルコ・ルカ・ヨハネと、新約聖書には、イエス・キリストの言行を記した福音書が4つありますが、その中でもマタイの福音書は、ユダヤ人向けとも言われています。（＝旧約聖書を知っている人向け、ともいえるかと）。

　だから、無味乾燥のように思えるその系図も、
　その昔、毎土曜ごとにシナゴークで旧約聖書を聞いていたユダヤ人にとっては、馴染み深い人たちばかりであったでしょうし、加えて、マタイの系図に出てくる、たった4人の女性の名には、何かしら考えさせられるものを感じたかもしれません。）