さすらうキャベツの見聞記

Dear my friends, I'm fine. How are you today?

弱いものと共同体 2)

2012-02-11 18:17:13 | ひとこと*古今東西
『あらゆる集団はその成員の標準的なアチーブメントに及ばない「マイナーメンバー」を含んでいる。

 幼児や老人や病人や障害者は集団内では支援を与えることより、支援を受けることの方が多い。
 けれども、これらの「マイナーメンバー」を支援するときに、「自分は損をしている」というふうに考える人間には共同体に参加する資格がない。

 あらゆる人間はかつて幼児であり、いずれ老人になり、高い確率で病人となり、心身に傷を負う。
 だから、集団のすべての構成員は時間差をともなった「私の変容態」である。

 それゆえに集団において他者を支援するということは、「そうであった私、そうなるはずの私、そうであったかもしれない私」を支援することに他ならない。
 過去の自分、未来の自分、多元宇宙における自分を支援できることを喜びとすること。
 そのような想像力を用いることのできない人間には共同体を形成することはできない。』

                             (「内田樹の研究室『七人の侍』の組織論」より)

             


『「では、どんな共同体なら生き延びられるのですか?」
と重ねて質問があったので、ちょっと考えてから、こうお答えした。

教育のための共同体、医療や介護のための共同体、それから宗教の共同体くらいでしょうか。

とっさの返事にしては、なかなか適切だったように思う。
これら三つの共同体はどれも共通した特徴を持っている。
それは「構成員のうち、もっとも非力なもの」を統合の軸にしているということである。』

                             (同上)

             


『彼は「残る六人全員によって教育されるもの」という受け身のポジションに位置づけられることで、この集団のpoint de capiton (クッションの結び目)となっている。
 どんなことがあっても勝四郎を死なせてはならない。
 これがこの集団が「農民を野伏せりから救う」というミッション以上に重きを置いている「隠されたミッション」である。』

                             (同上)

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弱いものと共同体 1)

2012-02-11 18:07:12 | Sunday 写真&みことば


『それどころか、からだ(キリスト者の共同体、教会)の中で比較的に弱いと見られる器官が、
 かえってなくてはならないものなのです。
   ・・・(中略)・・・
 しかし神は、劣ったところをことさらに尊んで、からだをこのように調和させてくださったのです。

 それは、からだの中に分裂がなく、各部分が互いにいたわり合うためです。』

                        (新約聖書・コリント人への手紙第一 12章22-25節)

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心配

2012-02-11 08:59:13 | Tuesday 病院
 この前、

 「最近、ブログを書いていないね。忙しかったの? 具合悪かったの?」
と、いくつかの方面&複数の方々から、言われた。

 大丈夫です。元気です。
 (ご覧いただき、ありがとうございます


    ****************

 ついでに、去年の末のことを思い出した。

 ある部署のDr(医師)が、スタッフルームに入ってきたとき、真面目な面持(おもも)ちで、こう言ったのだ。


「キャベツさん。
 患者さんが、心配していたよ」

(←関西(多分、和歌山方面の)のイントネーション)


キャベツ「??????」
(患者さんの前で、具合悪いところ、見せたっけ!?)

周りにいるDrや技師も皆、なにごとかと、そのDrのほうに振り返った。

         


Dr「昨日だったかな。一昨日だったかな。

   ○○の検査で、注射をするとき、その患者さんが、
   『××にいた看護師さんを最近、見かけないんです。
    具合悪くしていないといいんだけど・・・』
   って、言っていたんよ。

         

   『あぁ、そうなんですかぁ・・・』と、作業しながら、ね、聞いていたら、

   その患者さん、
   『その方、キャベツさんって言うんですがね』
   って、言っていたんよ。

         

   で、うち、
   『キャベツさん!!?』って、びっくりしたんよ。

   ここにいるやん!!!って、思って。

         

   で。

   『キャベツさんなら、元気にここにいますよ』
   って、言いながら、ぷす~~~~~って注射してきたんだよね。

   というわけでね。
   キャベツさん。心配されていたよ~~~~

と。
 皆、大爆笑。
「全然、違う分野なのに、なんでここで・・・(苦笑)」
「キャベツさん。患者さんに心配されちゃあ、だめじゃないですか~」と、そこにいた方々、Dr長まで、大爆笑していた。

              

 …そんなことも思い出した。
(そもそも、どのお方だったんでしょう・・・。その方も元気だといいのですがちなみに、月の1/3は××におります



 そんなこんなもありますが。

 大丈夫。キャベツは元気です。


        *****************


P.S-ただ、複数の持ち場のうちQQもまだ満足に覚えていない中、「そろそろ…」(by上司、先輩)と、さらに新たなコトに足を突っ込まなければならなさそうなことだけが、心配です。

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