きみの時期になった。
きみ?
あぁ、トウモロコシのことさ。
取り立てのきみを茹でて食べるのは美味しい。
昔、プランターで、きみを育てたことがあった。
畑になるようなきみを思い描いたが、
実際には、小さな実しか出来なかった。
やはり、大きく美味しく育てるためには、広さも深さも必要だと思わされた。
だが、ふと見回してみると、時々、
良い大人が、
「鉢植えの作物が大きく実ること」
を真面目に望んでいることに気付く。
もしそう願うならば、せめて、他の広いところに移しかえないと…と思うが、
広いところに移す時期が来ても、
狭い、狭い、根も身動きできない鉢植えの中に
まだ
閉じ込めていることも、あるような。
(大きく育つどころか、
水捌けも悪い場合、根も腐るだろうに、と心配に、なる。
が、その方々は、その後、その通り、ダメになった場合にも、
「こんなにやってあげてるのに!」
と鉢植えの中のそれに怒りそうな気も、する。杞憂だといいが。)
とにもかくにも、ワシはとりあえず、手元のものが無事に育つよう、見守ろう。
とりあえず、きみ、食べよう。
”Fathers, do not provoke your children, lest they become discouraged.”
(Colossians 3:21、NKJV)
『父たちよ。子どもをいらだたせてはいけません。
彼らを気落ちさせないためです。』
(新約聖書・コロサイ人への手紙 3章21節)