一作業、一手洗い。
仕事のときは、一回何かするごとに、かならず手洗いかアルコールをシュッと吹きかける。
(おかげさまで、手は荒れる。
だから、Nsには、ハンドクリームを使う人が多い
)
***************
火曜、すなわち、夏休み 1)明けの最初の夜勤明け 2)の日、手洗いをしたり、アルコールをシュッと吹きかけたり、家に帰ってシャワーを浴びるとき、手がしみていた。
入院したばかりの、ある90台後半のおばあちゃんの引っかき傷。彼女に何度も叩かれて、最初は腕も真っ赤っか。
そんなおばあちゃんは、動くたびに、ハアハアハアと息切れしている。・・・だから、おとなしくしてくださいってば・・・なんたって、SpO2 3)が酸素をしていても70%しかないんですから
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その間質性肺炎 4)のおばあちゃん、一応、色々手を尽くして安静にしてもらった後には、一時(いっとき)、最高SpO2が95%になった。そのあと、体位変換 5)したときに、ややうすピンクのような泡沫状の痰がどぱっと出た。(この痰が出るのは・・・・相当ヤバイ
)実際、そのあと、SpO2が33%近辺をうろちょろ。酸素の量を上げても、40~50%台。家族の人が来て、やっと、50~60台 6)。BP 7)はね、取れていたんですが。
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そして、朝を迎えた。
朝、まだSpO2が50台とかなのに(相当苦しいだろうに!)、薬が切れてくると、おばあちゃんは子供や孫達とおしゃべりしたり、握手をしたりしていた。11時頃帰ったときもそのままだった。
そして、夜、病棟スタッフが集まったときに、午後亡くなったことを聞いた。
まだ、私の手は彼女の引っかき傷のせいで少ししみたり、かさぶたになったりしているのに、
その人はいなくなった。
*****************
本日のひとこと。
『私たちの齢(よわい)は70年。
健(すこ)やかであっても80年。
しかも、その誇りとするところは
労苦(ろうく)とわざわいです。
それは早く過ぎ去り、私たちも飛び去るのです。
だれが御怒りの力を知っているでしょう。
だれがあなたの激しい怒りを知っているでしょう。
その恐れにふさわしく。
それゆえ、私たちに
自分の日を正しく数えることを教えてください。
そうして私たちに
知恵の心を得(え)させてください。』
(旧約聖書・詩篇90篇10-12節)
【注】
1)実は、今の職場は夏休み休暇がない!!・・・のだが、今いる病棟のスタッフは優しいおかげで、皆交互に3~5日程度休みを取れる。ほんとは、有休を1日でも使いたかったが、、、私も含めて、実は何人かは今月公休さえ消化できていない
2)夜勤明け:2交代の夜勤なので、2日にまたがる。夜勤入りの日は、遅くても15時半頃には病棟に入り、たいてい仕事が終わるのは、次の日の10時半過ぎ。最近は、入院+急変(&ステルベン)に重なってしまうことが多いため、昼の12時過ぎになることもあるけれど・・・
3)SpO2:動脈血酸素飽和度(サチュレーション)のことで、簡単には、「体の中の酸素の濃度」、「酸素とヘモグロビンの結合の様子を示している数字」のこと。フツウは97~100%。
また、この数字がそのまま体内の動脈の酸素分圧(PaO2。動脈血を採ってわかる値)ではなく、
SpO2 97 → PaO2 91
91 → 61
90 → 59
85 → 50
という感じになる。
だから、SpO2が70%台ということは、実際には血液の中の酸素は半分もないし、33%とか27%とかに至っては・・・人の生きている数字じゃない
4)肺炎は肺炎でも・・・間質性肺炎は、コワイです。治りにくいし、急変しやすいし
5)体位変換:からだの向きを変えること。
じょく創(=床ずれ)ができないよう、自分で身体を動かせない人には、2~3時間に1回は必ず行う。
6)亡くなりそうなときでも、家族の人が来ると、一時良くなることもある。まったく言葉などで反応を返せなくても、脈拍が戻ってきたり・・・ちなみに、聴覚は最後まで残っているらしい
(
だから、お願い。聞いていないと思って、葬儀屋さんや遺産相続、はたまた「自分のこと、自分でできないなんて・・・帰ってきてもらっちゃこまるなぁ」なんて、絶対、その人の近くで言わないでください
)
7)BP:血圧のこと。
(あ、雀Ns様、「帰ったらすぐわかる」と言っていた件、教えてください
)
仕事のときは、一回何かするごとに、かならず手洗いかアルコールをシュッと吹きかける。
(おかげさまで、手は荒れる。
だから、Nsには、ハンドクリームを使う人が多い
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***************
火曜、すなわち、夏休み 1)明けの最初の夜勤明け 2)の日、手洗いをしたり、アルコールをシュッと吹きかけたり、家に帰ってシャワーを浴びるとき、手がしみていた。
入院したばかりの、ある90台後半のおばあちゃんの引っかき傷。彼女に何度も叩かれて、最初は腕も真っ赤っか。
そんなおばあちゃんは、動くたびに、ハアハアハアと息切れしている。・・・だから、おとなしくしてくださいってば・・・なんたって、SpO2 3)が酸素をしていても70%しかないんですから
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その間質性肺炎 4)のおばあちゃん、一応、色々手を尽くして安静にしてもらった後には、一時(いっとき)、最高SpO2が95%になった。そのあと、体位変換 5)したときに、ややうすピンクのような泡沫状の痰がどぱっと出た。(この痰が出るのは・・・・相当ヤバイ
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そして、朝を迎えた。
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朝、まだSpO2が50台とかなのに(相当苦しいだろうに!)、薬が切れてくると、おばあちゃんは子供や孫達とおしゃべりしたり、握手をしたりしていた。11時頃帰ったときもそのままだった。
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そして、夜、病棟スタッフが集まったときに、午後亡くなったことを聞いた。
まだ、私の手は彼女の引っかき傷のせいで少ししみたり、かさぶたになったりしているのに、
その人はいなくなった。
*****************
本日のひとこと。
『私たちの齢(よわい)は70年。
健(すこ)やかであっても80年。
しかも、その誇りとするところは
労苦(ろうく)とわざわいです。
それは早く過ぎ去り、私たちも飛び去るのです。
だれが御怒りの力を知っているでしょう。
だれがあなたの激しい怒りを知っているでしょう。
その恐れにふさわしく。
それゆえ、私たちに
自分の日を正しく数えることを教えてください。
そうして私たちに
知恵の心を得(え)させてください。』
(旧約聖書・詩篇90篇10-12節)
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【注】
1)実は、今の職場は夏休み休暇がない!!・・・のだが、今いる病棟のスタッフは優しいおかげで、皆交互に3~5日程度休みを取れる。ほんとは、有休を1日でも使いたかったが、、、私も含めて、実は何人かは今月公休さえ消化できていない
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2)夜勤明け:2交代の夜勤なので、2日にまたがる。夜勤入りの日は、遅くても15時半頃には病棟に入り、たいてい仕事が終わるのは、次の日の10時半過ぎ。最近は、入院+急変(&ステルベン)に重なってしまうことが多いため、昼の12時過ぎになることもあるけれど・・・
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3)SpO2:動脈血酸素飽和度(サチュレーション)のことで、簡単には、「体の中の酸素の濃度」、「酸素とヘモグロビンの結合の様子を示している数字」のこと。フツウは97~100%。
また、この数字がそのまま体内の動脈の酸素分圧(PaO2。動脈血を採ってわかる値)ではなく、
SpO2 97 → PaO2 91
91 → 61
90 → 59
85 → 50
という感じになる。
だから、SpO2が70%台ということは、実際には血液の中の酸素は半分もないし、33%とか27%とかに至っては・・・人の生きている数字じゃない
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4)肺炎は肺炎でも・・・間質性肺炎は、コワイです。治りにくいし、急変しやすいし
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5)体位変換:からだの向きを変えること。
じょく創(=床ずれ)ができないよう、自分で身体を動かせない人には、2~3時間に1回は必ず行う。
6)亡くなりそうなときでも、家族の人が来ると、一時良くなることもある。まったく言葉などで反応を返せなくても、脈拍が戻ってきたり・・・ちなみに、聴覚は最後まで残っているらしい
(
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7)BP:血圧のこと。
(あ、雀Ns様、「帰ったらすぐわかる」と言っていた件、教えてください
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