いよいよ帰路です。
帰りは、“SL人吉”を利用します。
これこそが、今回の旅行の目的。
これに乗るために、人吉までやってきたのです。
SL人吉は、熊本-人吉間を往復する蒸気機関車。
期間限定で、しかも一日一往復しかしません。乗るためには予約が必要で、なかなかチケットがとりにくいそうです。
私はとりたてて鉄道マニアというわけでもありませんが、SLというのは、心を震わせる何かがあります。幸いチケットをとることができたので、これはもう行くしかないということで、熊本行きを決めたのでした。
下の画像は、人吉駅に入ってくるSL人吉です。
人吉に到着すると、いったん車庫へ。
この車庫もいい味を出しています。
説明書きによると、国内唯一の石造車庫だそうです。
石造りというのもそうですが、ところどころ木造の部分があるのもいいですね。
さて、人吉に到着したSLは、折り返して熊本へ向かいます。そのために、車体を回転させる“転車台”という設備があります。
これが、その転車の様子。
客車から切り離された機関車だけが方向を転換。
方向転換のためなら半回転すれば事足りると思うんですが、一回転半していました。
そういうものなのか、ギャラリーむけのサービスなのかはわかりませんが……
方向転換が完了すると、機関車はふたたび本線に戻って客車に連結されます。
そこからホームへ。
ホームでは、撮影する人も多くいます。
日付入りのパネルと一緒に撮影してくれるサービスもあります。
そして、14時38分、いよいよ出発。
SLは、途中のいくつかの駅で10分程度停車しながら進みます。
沿線にはレトロな木造駅舎も多くあり、そういったところを見物しながらゆっくりと汽車は熊本を目指します。
下の画像は、一勝地(いっしょうち)という駅。
その地名から、受験生が多く訪れるといいます。
駅の入場券は、お守りのような形。
そしてこちらは、白石駅。郵便ポストもいい味出してますね。
人吉―八代間は、球磨川沿いを走っていきます。
鉄橋なども多くあり、いい雰囲気です。
およそ2時間半の旅程を経て、SL人吉は熊本駅に到着します。
やっぱり汽車はいいですね。
これに乗るためだけに熊本へ行く価値は十分にあると思います。
最後に、車内で配布されている乗車記念証の画像も載せておきましょう。
車内にはスタンプもあり、スタンプを押して完成。
いま気づきましたが、裏面に桜のことが書いてありますね。
乗っているときはわかりませんでしたが、沿線には桜の木があるようです。桜の中を走るSL……いいですね。今度は、来春行ってみますか。予約をとるのは相当難しいんでしょうが、沿線の駅でその姿を見るだけでも十分見ごたえがあることでしょう。