以前、音楽批評記事として、日本のハードコアバンドであるスタークラブについて書きました。
今回は、そこからのつながりで、ハードコアの元祖とも目されるバンド、Black Flagについて書きましょう。
結成されたのは、1976年。
まさに、パンク/ハードコア黎明期(本当はこういう言い方は正しくないと思うんですが、便宜上)にシーンを引っ張っていったバンドですね。
ハードコアのみならず、ヘヴィメタルを取り入れて、スピードよりもヘヴィネスを重視したサウンドは、後のグランジなどにも大きな影響を与えたといわれています。
パンクでは、よくDIY精神ということがいわれます。
DIY……Do It Yourself=「自分でやれ」ということですね。
たとえば、史上初めて自主制作でアルバムをリリースしたのは、バズコックスといわれていますが、このバズコックスもパンクバンドです。
ブラック・フラッグの場合、SSTレコードというみずからのレコード会社を設立してるんですが、これもDIYの一環といえるでしょう。
また、ハードコアはその後の発展でメロコアと呼ばれるスタイルを生み出しますが、そのメロコアの元祖といわれるバンド、Bad Religion も、みずからレコード会社を作っています。
これが重要なところですね。
自分で勝手にやっちゃう、というのが。
レコード会社のようなところが“価値”を規定する存在として権限を握っているシステムに対抗して、反旗を翻しているわけです。
私の考える文明史観では、19世紀ぐらいから、絵画、文学、音楽といったあらゆる分野でそういう動きがあって、20世紀半ばにその最前衛に立ったのがロックンロールでした。
“自分でやっちゃう”というのはそのスタンスの表れであり、そういう意味ではハードコアはまさに前衛なんです。
My War という歌では、こんなふうに歌っています。
俺の戦争 お前はやつらの一味
お前は俺の仲間だという
だが お前はやつらの一味
仲間ってのがどういうものかはわからないが
ただお前がそうじゃないってことだけはわかる
だってお前はやつらの一味だから
どうでしょう。
この歌は、“権威”に対する宣戦布告と受け取れないでしょうか。
一切の妥協をゆるさない、ぎらついた衝動……これこそまさにハードコア。“元祖”の面目躍如といえるでしょう。
今回は、そこからのつながりで、ハードコアの元祖とも目されるバンド、Black Flagについて書きましょう。
結成されたのは、1976年。
まさに、パンク/ハードコア黎明期(本当はこういう言い方は正しくないと思うんですが、便宜上)にシーンを引っ張っていったバンドですね。
ハードコアのみならず、ヘヴィメタルを取り入れて、スピードよりもヘヴィネスを重視したサウンドは、後のグランジなどにも大きな影響を与えたといわれています。
パンクでは、よくDIY精神ということがいわれます。
DIY……Do It Yourself=「自分でやれ」ということですね。
たとえば、史上初めて自主制作でアルバムをリリースしたのは、バズコックスといわれていますが、このバズコックスもパンクバンドです。
ブラック・フラッグの場合、SSTレコードというみずからのレコード会社を設立してるんですが、これもDIYの一環といえるでしょう。
また、ハードコアはその後の発展でメロコアと呼ばれるスタイルを生み出しますが、そのメロコアの元祖といわれるバンド、Bad Religion も、みずからレコード会社を作っています。
これが重要なところですね。
自分で勝手にやっちゃう、というのが。
レコード会社のようなところが“価値”を規定する存在として権限を握っているシステムに対抗して、反旗を翻しているわけです。
私の考える文明史観では、19世紀ぐらいから、絵画、文学、音楽といったあらゆる分野でそういう動きがあって、20世紀半ばにその最前衛に立ったのがロックンロールでした。
“自分でやっちゃう”というのはそのスタンスの表れであり、そういう意味ではハードコアはまさに前衛なんです。
My War という歌では、こんなふうに歌っています。
俺の戦争 お前はやつらの一味
お前は俺の仲間だという
だが お前はやつらの一味
仲間ってのがどういうものかはわからないが
ただお前がそうじゃないってことだけはわかる
だってお前はやつらの一味だから
どうでしょう。
この歌は、“権威”に対する宣戦布告と受け取れないでしょうか。
一切の妥協をゆるさない、ぎらついた衝動……これこそまさにハードコア。“元祖”の面目躍如といえるでしょう。