東京などに出されていた緊急事態宣言が延長され、わが福岡県も今日から対象となりました。
まあ、福岡県もなかなか厳しい状況になってきていたので、やむをえないことではあるでしょうが……
しかし今回は、どうもこれまでとは様相が違っています。
先行して緊急事態宣言が出されていた地域をみても、あまり効果が出ていないようです。
これはやはり、緊急事態宣言というものの限界を示しているのでしょう。
そもそも飲食店の時短営業に意味があるのかとこのブログではかねがね疑念を呈してきましたが……やはり、時短そのものに大した意味はなく、緊急事態宣言はむしろその宣言による注意喚起効果と、そこから誘導される一般市民間の相互監視によって効果を発揮していたのだろうと思われます。
宣言とその延長が何度も繰り返されることによってその効果が弱まり、ある種、赤信号をみんなでわたる状況が生まれてしまっているために、もはや緊急事態宣言もさほどの効果を持ちえないとみるべきではないでしょうか。
だとすると、この国のコロナ対策は、いよいよなすすべなしということになってきます。
ワクチン接種も、依然として状況は改善されていないようです。
首相答弁で国会騒然だとか、内閣官房参与による「さざ波」ツイートとか……なるほどこれでは対策も進まないはずだと思わせるニュースばかりが目につきます。
菅総理は、来月シンガポールで行われる「アジア安保会議」への出席を予定しているそうですが……コロナ対応の迷走ぶりをみていると、果たしてこの政府に有事対応なんてできるのだろうかと皮肉の一つもいいたくなるのが人情というものでしょう。