先日YUKIさんの「さよならバイスタンダー」を紹介しました。
ことのついでなので、YUKIさんがかつて所属していたバンドであるJUDY
AND MARYについて書きたいと思います。
ジュディマリは、1993年のデビュー。
バンドブームが終焉し、いわゆるJ-POPというカテゴリーができていく過程で出てきたバンドというイメージがあります。
一世を風靡とまではいいませんが、個性的なサウンドで人気でしたね。懐かしいです。
YUKIさんのイノセントな歌声。TAKUYAさんの破天荒なギター。この二つの強烈な個性が、がっちりしたリズム隊の土台の上で奔放に跳ね回っている――そんなバンドでした。YUKIさんの書く、繊細な、それでいて力強い歌詞も印象的でした。
もともとはベースの恩田快人さんがYUKIさんの才能に目をつけて、バンドという形態でデビューさせるために作ったのがジュディマリなんだそうです。
そういう意味では恩田さんが中心だったわけですが、ギターのTAKUYAさんの存在感が増していき、バンド内のパワーバランスが崩壊して解散にいたったといわれています。
その傍らで恩田さんはホワイトベリーというバンドのプロデュースをしてます。ジッタリンジン「夏祭り」のカバーで大ヒットしたあのホワイトベリーです。そのボーカルも「ゆき」という名前で、恩田さんのプロデュースしたファーストシングルのタイトルは「YUKI」……なにか因縁めいたものを感じさせます。
トップの画像は、シングル「そばかす」です。
まだ8㎝シングルというものが存在した時代の細長いやつ。アニメ『るろうに剣心』の主題歌として使われ、オリコン一位にも輝きました。
なんでこれがるろ剣の歌なんだ……と不思議に思うところですが、そういう時代でした。こんなふうにタイアップしてヒットすれば、シングルCDが100万枚も売れる時代だったんです。今からすると信じられないことですが、バカ売れすればダブルミリオンなんてことも。
そして、そんな時代が過ぎ去るとともに、ジュディマリも2001年に解散してしまったのでした。
おりしもジュディマリ再結成の可能性なんていう記事をネットで見かけましたが……
その記事によれば、最近アンケートがとられた「再結成してほしいバンド」ランキングの一位がジュディマリだったということで、今でも根強い人気があるんだなあと実感させられます。
しかし、以前キンクスの記事でも書きましたが、再結成というのはなかなか難しい場合もあるでしょう。
問題の記事を読むかぎりでは、ジュディマリ再結成は難しそうです。
記事は『週刊女性』のものですが、これを受けてTAKUYAさんは、再結成を否定するツイートをしているともいいます。
仲たがいして解散しても時間が亀裂を修復してくれるということはあって、ジュンスカはそういう感じで再結成できた部分があると思うんですが……ジュディマリの場合も、もう少し時間が経てば再結成できるときがくるでしょうか。
まあ、キンクスよりは時間があると思うんで……そのときを期待しておきましょう。
本記事をあらためて読み返してみて気づいたんですが、ジュディマリの活動期間って10年にも満たないんですね。もっと長いことやってたような気がしたんですが……短いながらも燃焼しながら駆け抜けた濃密な時間だったということなんでしょう。
記事中でも書いたとおり、TAKUYAさんは再結成に否定的なツイートをしていたりもするみたいです。
これまでのTAKUYAさんの言動から考えると、「解散したバンドの再結成」という後ろ向きといえば後ろ向きなことを、実際それほど望んでいないのが本音なのかな……とも思えます。
まあ、ファンは強く望んでいると思うんですが……
いろいろなことが絡み合っているようですね。
他のメンバーは再結成に前向きだけれど、YUKIさんの事務所に連絡しても本人からの返答もなし、ライブに直接いっても面会拒否。
YUKIさん、というよりも事務所が拒否しているような匂いもしますね。