今日11月30日は、ゲゲゲ忌。
水木しげる先生の命日です。
水木先生といえば生誕100周年記念ということでその前後も含めた3年間でさまざまなアニバーサリー企画が展開されており、このブログでも何度かそれらについて書いてきました。
たとえば今月は『悪魔くん』新作アニメの配信が始まったという話がありました。
そして、水木先生のもう一つの代表作である『ゲゲゲの鬼太郎』のほうも、新作映画が公開されています。
映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』本編映像(鬼太郎の父たちの運命の出会い)
最近の記事では、松本零士先生が大刀洗平和記念館で展示されている戦闘機の復元に協力したという話がありましたが……同館にはこの経緯を語る新聞記事の写しが展示されており、そこに水木先生の名前も出てきていました。水木先生もまた戦争経験者であり、戦争の悲劇を語り継ぐということを使命としていました。その点で、松本零士先生とは盟友のような意識があったといいます。
また今月は、手塚治虫というもう一人のレジェンドに関する記事も偶然いくつかありました。
戦争の悲惨を語るという点では、手塚先生もまた先の二人に劣るところはなかったでしょう。
そして、水木しげると手塚治虫というこの二人は、ある種ライバルのような関係でもありました。
水木作品が子供たちの間で妖怪ブームを巻き起こすと、生来負けず嫌いの手塚先生も妖怪漫画のフィールドへと果敢に進出し、そこであの名作『どろろ』が生まれるわけです。
……と、このように、水木しげるという漫画家は、日本漫画勃興期において、天才たちと互いに触発しあったレジェンドなのです。
最後に、今回の劇場版新作で大ヒット御礼舞台挨拶という動画がつい数時間前に公開されていたので、そちらを載せておきましょう。
【トークノーカット】関俊彦、木内秀信、古賀豪監督が登壇『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』大ヒット御礼舞台あいさつ