いよいよ、Go Toトラベル 開始がせまってきました。
東京が除外となったものの、どうやら政府にキャンペーン自体を中止するつもりはなさそうです。感染拡大が続く最悪のタイミングでのスタートとなりそうです。
そもそも、キャンペーンの前倒しがきまった7月10日時点でも、前日に緊急事態宣言解除後はじめて感染確認数が300人を超えるなど、すでに感染再拡大の兆しは見えていました。
にもかかわらず、一度決まったことはもう変えられないという硬直した日本組織の体質でそのまま突っ切ってしまう。そして、それを正当化するために、足元の感染拡大という現実に見ないふりをきめこみ、あるいは楽観的なみとおしにすがる……これはまさに、無謀な戦争に突き進んでいったかつての大日本帝国そのものでしょう。
であってみれば、その結果がどうなるかは推して知るべしというものです。
楽観的な見通しにすがって前倒しした結果、引くに引けない最悪のタイミングで開始することになってしまい、東京だけを除外という弥縫策で、キャンセルが殺到し、補償はどうするのかという新たな問題を抱え込む……と、開始前からすでに混乱が生じています。
そうでなくとも、団体はよくないとか、旅館内をうろうろしないとか、いろんな制約があってのキャンペーンです。中途半端にアクセルとブレーキを同時に踏み、経済効果はほとんど得られず感染だけはきっちり拡大させるというような結果に終わる気がしてなりません。
いまからでも、すっぱりやめるというわけにはいかないものでしょうか。
感染拡大抑止こそ最大の経済政策である――ということですよね。
先日も、そう指摘する識者の記事を読みました。
いまの日本の状況を考えると、そうもいっていられないという意見も一定の理解はできますが……キャンペーン開始当日の今日にとうとう感染確認数が700人を突破するというこの間の悪さです。後になって大きな代償を払うことにならなければよいのですが……
この2つは表裏一体であると僕は考えます。
それを、まったく別方向からとらえ、別次元の問題として報道しているマスコミにも責任があると思います。
それが結局どっちつかずの風潮を生み、政治家はどっちの方向でも逃げられるようになってしまっている。
本音としては、コロナというものを甘く見ていたのでしょうけど、
今は国民の生命と健康を守ることを優先すべきだと思います。