映画『バイオハザード・ザ・ファイナル』を見ました。
バイオハザードシリーズの最終作ですね。
ファイナルの話を最初に聞いたときには、5の最後がああいう感じだったので、ここからどう続くんだ……と思いましたが、うまいことやっていました。
ただ、シリーズのこれまでの作品とつじつまのあわない部分もあるように思えましたが……
私が思うには、5はある種総決算的な作品なんです。
3までは勢いでやっていたものの、4作目ぐらいでかなりグダグダな感じになり、5で思い切ってシリーズ自体を清算しようとしてるんじゃないかというイメージでした。
“閉鎖空間からの脱出”という、1、2の基本構造に回帰し、これまでに登場したキャラたちがみんな集結するという……
ところがそこで、さらに続編を作ることになった。作るつもりのないファイナルを作るということで、いろいろ矛盾点が出てきてしまったんではないかと……
ファイナルでは、シリーズの根幹を揺るがすような衝撃的な事実がさらりと明かされたりもしていますが、これも後付け感が漂ってきます。まあそれは仕方ないことではあるでしょうが……
登場するキャラとして驚かされるのは、アイザック博士ですね。この人こんなに偉い人だったの? という。
クレアが再登場したのは、どうやって生き延びたんだというのはあるにせよ、結構なことですが、エイダ・ウォンが出てこなかったのは、個人的には残念でした。
あとは、日本の視聴者としての驚きポイントは、ローラさんが出てたというところでしょうか。
まあ、ともかく、十数年にわたって続いたシリーズの完結編としては、しっかり着地ができていたと思います。
ラストも、ありがちな展開といってしまえばそれまでですが、やはり長く続いたシリーズもの終わらせるには、ある種の様式美的なフィニッシュを取り入れる必要があったということでしょう。
まあ、さすがにこの続きはないはずです。たぶん……