手稲は最高!

手稲在住30年、手稲って本当にいいなって常々思っています。時に触れ、折に付け思いついた事を、取り留めなく書いてみます。

「一期一会」の重さ

2005-04-20 19:19:04 | 随想
 生まれてからこの方、一体何人の人と出会い、そして別れたか。本当に心に残り、忘れえぬ人となっているのは誰だろう。私には、そんな人が少ないのかもしれない。
 付き合いの狭さが、人との出会いを少なくすると言うことはある。しかし、そのことと心に残る人の少なさとはあまり関係がないと思う。

 先生として38年勤めて、多くの子供たちと接し、多くの同僚と共に仕事をし、父母とも付き合い、詩吟を通して多くの先輩、そしてお弟子さんと付き合い、住んでいる地域の人と付き合い、人と接しない日は無いのだ。
 その中で、確かに通り過ぎるだけの人が殆どなのだけれど、自分では気づかないで、何気なくとおり過ぎた人が、しっかり自分を見ていて、記憶に残していてくれることがある。そんな時は思わず赤面、恐縮する。
 今、詩吟で40人のお弟子さんがいる。詩吟が好きだったかどうかは分らないけれど、この詩吟という趣味の世界に入り、私の弟子になった。「一期一会」の重みをどれだけ重く私が受け止めて教える立場に立っているか、本当に頼りない。一杯のお茶が、一生一度のお茶ならば、一度の吟は一生一度の吟で無ければならない。人はどうあれ、己はそこに向かい合わなければならないのでしょう。そのようにして築かれた人間関係が「一期一会」の出会いといえるのでしょう。
 このたびの。記念吟詠大会に、吟友として出席してくださいといった方々が、出てきてくれないとすれば、人を責めるより自分を責めるべきだと思う。
コメント
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