今年の漢字一文字が「愛」でした。地球博がメーンにある一字であることは間違いないのでしょう。この頃の世相を見ていると、本当に殺伐としたことが多く、特に小学生の殺害事件の連続、また、親が子供を虐待するといった事件が相次いで報道されたりしている。人の心から「愛」という言葉が消えいっているのでしょうか。そんな世相を経の警鐘となる一字でも有ります。
自分で、何か一字をということになればどうしましょう。「響」ではどうでしょう。自分にどうでしょうというのも変ですが、考えたことも無かったから、どうでしょうと自問しているのです。
この言葉を上げたのは、勿論「残響」を念頭にしてのものなのですが、村橋久成の死に、東聖堂先生の死が重なり、東先生の無念さが心に響いてくるのです。
今年、象堂流から別れて、北詩連に加盟した、その決断は東先生の死でした。今新しい団体に加盟して、吟を続けているのですが、今までの流派とは違う響きの吟を、新しい気持ちで追及しているといってもいいでしょう。 やっぱり、私の漢字一字は「響」です。