白 居易は ”酒に対す”の起句承句で「蝸牛角上何事をか争う/石火光中此の身を寄す」と言っている。「蝸牛(カタツムリ)の角の上みたいな狭いところに住んでいて何を一体争うのか、われわれ人間の一生なんて火打石の火花ほどの短さなのだ。」という訳になる。
中唐の詩人として800年代の始めに活躍した人がのように断じているのです。その白 居易を生んだ中国が今やっていることは何なのだ。あれだけの大きな国土と富を持ちながら、南沙諸島で国土を拡大し、周辺の小さな国の権益を奪い、そこを起点に航空識別圏を設定、海洋交通の制限にまで進めている。世界の大国として世界平和への推進役とならなければならないのが、逆に世界に緊張感を持たせる役割をしている。同じことはソ連にも言える。一党独裁の共産主義国家のすがたなのだ。
核兵器削減問題もこの二国の反対があるから進まない。世界中の紛争は国際裁判所で話し合える決まりだけれど、その機能を果たせなくしているのもこの二国だ。
ただ、白 居易は、転句結句では「富に随い貧に随い且に歓楽せん/口を開いて笑はざるは是れ痴人」といっている。「つまらない争いはしないで、人それぞれに酒でも飲み楽しい人生を送ろうじゃないか、口を開いて笑わないものはバカ者だ」というのでしょうが、楽天的人生論になっているので、先に書いたような論理の展開はかけ離れているのでしょうが、「蝸牛角上何事をか争う/石火光中此の身を寄す」という人生観、そして「口を開いて笑はざるは是れ痴人」と断ずるこの詩は、読んでとて力強い男性的な響きがあり好きだ。</font>
中唐の詩人として800年代の始めに活躍した人がのように断じているのです。その白 居易を生んだ中国が今やっていることは何なのだ。あれだけの大きな国土と富を持ちながら、南沙諸島で国土を拡大し、周辺の小さな国の権益を奪い、そこを起点に航空識別圏を設定、海洋交通の制限にまで進めている。世界の大国として世界平和への推進役とならなければならないのが、逆に世界に緊張感を持たせる役割をしている。同じことはソ連にも言える。一党独裁の共産主義国家のすがたなのだ。
核兵器削減問題もこの二国の反対があるから進まない。世界中の紛争は国際裁判所で話し合える決まりだけれど、その機能を果たせなくしているのもこの二国だ。
ただ、白 居易は、転句結句では「富に随い貧に随い且に歓楽せん/口を開いて笑はざるは是れ痴人」といっている。「つまらない争いはしないで、人それぞれに酒でも飲み楽しい人生を送ろうじゃないか、口を開いて笑わないものはバカ者だ」というのでしょうが、楽天的人生論になっているので、先に書いたような論理の展開はかけ離れているのでしょうが、「蝸牛角上何事をか争う/石火光中此の身を寄す」という人生観、そして「口を開いて笑はざるは是れ痴人」と断ずるこの詩は、読んでとて力強い男性的な響きがあり好きだ。</font>