今日は教育文化会館で詩吟の定期審査会がもたれた。私の会からも4名受審しました。60名の審査で、七段までと準八段以降の二つに分かれての審査です。受診者の数が少ないから午前中で終わるのではと思っていましたが、なんと最後の得点発表が終わったら14時30分くらいになっていた。
二会場に別れたので、全部を聞くことができなかったけれど、今回はいつもよりいい吟が多かったように思いました。しかし、和歌はほとんど駄目に感じました。前回の審査講評でも言われていた、序詠と本詠の区別のつかない吟が多かったのです。今回の講評である先生が、主音に返すところができていないという指摘をしていました。和歌には、三通りくらいのパターンがあるのですが、そうしたパターンは全く考えられていない感じがあり、上手とか下手とか以前の問題があるように思います。入りを平音からにする場合と低音からにするやり方がまずあります。それに途中半音を使うやり方との三通りなのです。又、和歌の音数律は「5・7・5・7・7」です。日本語のリズムは2語一拍です。従って各節に半拍の語があります。その半拍の語は、半拍を補った読みにならせければなりません。それが和歌の場合の間合いになるのです。私も意識はしていますが教えきれていない。漢詩の訓読文の読み方も日本語のリズムを踏まえなければ間のない吟になる。そんな点について、本部の研修部あたりが中心となって、指導者研修会を開いて先生方の意識を高めることなどもやってもらえないかと思ったりする。
私の教室の生徒さんも褒められた吟になっていなかった。それでも頑張っていた。これからの伸びしろに期待が持てる。