暦のうえでタナバタです。テレビでは浴衣姿の若い人たちをうつしだしていましたし、東京の朝顔市などもでていました。
私の記憶のタナバタは、8月7日、柳を切ってきて、短冊にいろんなことを書いて飾り、夜、提灯をもつて「ローソクダセ・・・ダーセェヨ、ダサーヌトカッチャクゾ」と大きな声をあげて近所の家を回ったことだ。次の日、柳は川に流すのです。
タナバタが夏の終わりでした。川泳ぎもここらまでが限界でした。
ところで、「浴衣」が「ゆかた」と何故読めるのでしょうか。調べてみました。
実は「ゆかたびら」の意味なのです。「かたびら」は、ひとえの着物のことを言います。昔の貴族は、湯につかるときひとえの着物をきたのです。その着物が「湯かたびら」で、「ゆかた」と変化したのです。もともとは、「湯タオル」並みのもので、そんな上品な感じはなかったのですが、今は、納涼のとてもしゃれた着物になりました。
花火大会に、若い女性が浴衣を競っていました。今年は、若い男性の浴衣がはやるのだそうです。
私にとっては、盆踊りに着るものだったのですが、盆踊りも、いまや、しらけ盆踊り・・・盆太鼓の音を遠く聞いているほうが、まだましで、浴衣はタンスの底でしわだらけです。