「江水三千里 家書十五行」 袁凱

明の詩人袁凱の詩です。

　　江水三千里　　家書十五行　　
　　　　こうすいさんぜんり　　かしょじゅうごぎょう　　　　
　　行行無別語　　只道早帰郷　
　　　　ぎょうぎょうべつごなく　ただいうはやくきようにかえれと

題は「京師にて家書を得たり」で、袁凱が都(この時代南京)で出仕してい時、家から来た手紙について書いたものです。

　長江の流れは3000里もあるが、私に届いた家からの手紙はたった１５行。
　手紙にはほかの事はなにも書かれていなくて、ただ、早く帰ってきなさいということ　だけだ。

　冒頭の"三千里と十五行"の対応は、その差の大きさが、とりもなおさず作者の望郷の念の強さにつながっている。さらに、手紙の中身が"早く帰ってきなさい"ということだけだということも、家族(両親)の思い(実は本人の思い)を見事に表現している。

　短くて、しかも要を得た手紙の価値が思われる。

　郷里に帰る。帰りたい。そこにはその人に抱えるいろいろな問題があるわけで、単純に判断するわけに行かない。袁凱の場合、仕官していることが既に苦痛になっていて早く職を離れ帰郷したいという思いを持っていたときの詩だったといいます。

　そんな大層な理由でなくても、出世を求め旅に出ている人、学問を志し家を離れている人、仕事の関係で遠隔地へ行かされている人などに当てはめても、何の違和感も無く作者の望郷の念、家族の思いが伝わってきます。

　杜甫の詩に「家書万金に抵る」という句があるが、十五行の短い手紙でも、かけがいのない重さを持ち、それは文章の長短に関係の無いことなのですね。

　それにしても、今の時代、手紙は必要が無くて、携帯のメールで済むというのも寂しい話だ。

「旅館寒燈独不眠」 高適

この詩は、「除夜の作」の起句です。訓読を書いて見ます。
　
　　旅館の寒燈独り眠らず　客心何事ぞ転た悽然
　　　りょかんのかんとうひとりねむらず　かくしんなにごとぞうたたせいぜん　　　　　故郷今夜千里を思う　霜鬢明朝又一年
　　　こきょうこんやせんりをおもう　そうびんみょうちょうまたいちねん

故郷を遠く離れた地で大晦日を迎えた作者の気持ちです。故郷では私のことをきっと心配してくれているのだろう。白髪頭でまだ故郷に帰れないまま、また年を一つ重ねることになるのだ。

　正月は家族全員が集まり、新年を祝い楽しむのがその家の一番の楽しみであることはどこも同じです。

　特に、古きよき時代といわれる頃はそうでした。生活は厳しく、子供も多く、今では考えられない生活水準だったけれど、家族どころか、地域全体で楽しんだものでした。

　出世を求め家を出て、故郷に錦を飾ることも出来ない状況で旅先で大晦日を迎えた作者、自身はもとより家族の心配も大変だったのでしょう。

　私は１０人兄弟で戦時中の厳しい時代に育つたのですが、正月は本当に楽しかった。地域には沢山の友達がいて、正月ならではの楽しみを味わってきました。

　今はいい時代ですが、なんとも楽しみの少ない時代になっています。

鳩山前首相 引退を撤回 しかしあの罪は重い

首相の座を降りたとき、次の選挙には出ないと公言した鳩山さん、今日前言を取り消して、次期衆議院選には立候補を表明した。今、小沢さんの問題が大変なことになってきた。その関連があるのかもしれない。

　菅首相、沖縄入り。全く相手にされなかった。沖縄に貢物をしっかり用意しているようだけれど、そんなことで動くことはないみたいだ。

　鳩山さん、あの時、自民党がやっとこぎつけていた辺野古移転、確かにマニフェストでいっていた手前があるにせよ、あんな大見得を切って県外移転を宣言した。そして、挙句の果てが辺野古に舞い戻ったけれど、時すでに遅し。遅くなった中で見通しもないまま、日米合意まで進めた。

　これは、普天間の現状を固定化するだけでなく、アメリカに対する信義を欠くことにつながっている。アメリカ軍に対する思いやり予算も、縮減どころか増額まで飲まなくちゃならなくなっている。

　菅総理のリーダーシップ問題、官房長官が数え上げていたけれど、小沢問題、リーダシップをとるといっているけれど、どうしょうもない事態が来そうな気配だ。

　民主党の政治になって日本の国政が固まり、世界に認められることになったか。なんと情けないことだろう。

　結局、政権を取れるかどうかわからないところもあって、マニフェストで出来ない約束までしてしまい、政権が転がり込んだら、調子に乗って、新しい政府だから旧政府のやってきたことは白紙にしてみんな見直すのが当然だと普天間の県外移転まで打ち出して、アメリカが言うことを聞いていくれると思ったらしい鳩山さんのやった罪は重い。

　これからの政権与党はみな苦しまなければならない。北朝鮮、中国、ソ連の動きは今までの日米安保の更なる強化を求めている。だけど、今の政府には対応する力はない。困ったことだ。

第二教場納め会

今日は第二教場の納め会。まだ一週間あるのだけれど、来週都合の悪い人がいて、今日になった。

　昨年はカラオケボックスでやったのですが、今年はKANAというスナックでやることになりました。ここは昼間カラオケをやっていて、1000円で楽しめるのです。

　午後1時から一回りの稽古をして、出かけました。店は結構のお客がいて、奥の方が貸切りの約束だったのだけれど、端にあるソフアはお客で占められた。

　でも、途中、スタンドのお客が帰って何とかカラオケも歌えた。

　それなりの盛り上がりで、17時まで楽しみました。

　終わって、私は皆様に失礼して一人で「いの平」によりました。高橋さんがやっぱりいました。丁度帰るところだったのが、嘗てのダンス仲間の一人でした。

　そのあとお客が二人ほど来て、一緒にカラオケを歌って先ほど帰宅しました。

　「いの平」新年から、昼カラをはじめるといいます。それが500円でやるというのです。ただし、食事なし、ビールなしだといいます。外の1000円に慣れている人にとってどうでしょうか、席も狭いから、「いの平」の常連さんは特に違和感なしで行けるでしょうが、外に慣れている人には一寸どうでしょうか。

　500円なら安いし行きやすいけれど、満員で入れなかったらどうしようもない。13時からというと、外はすべて12時に開店している。そのあたりがどうなるのか一寸心配です。

喉が腫れて、静養した

昨日の朝、のどが腫れていていて一寸いやだった。最近、こんな症状がよくあるのです。でも、大体午前中に自然に治るのです。

　ところが、昨日は9時半から、健幸クラブの詩吟がありますので、それまでに車を出せるよう除雪しなければなりません。昨日のブログに書いたように、除雪機の初仕事をやりました。そして、そのまま詩吟に出かけ声を出してきました。

　詩吟から帰ったら、喉の腫れが痛くなっている。それで午後はルゴールを塗って静養しました。

　今朝は、腫れている感じはないけれど、痛みが残っていて気持ちが良くない。それでまたルゴールを塗って静養していました。午前中、村崎クリニックに無くなっていた薬を頂に行き、ついでに見てもらいましたが、特別のことはないといわれました。風邪ということでもなくも自然に治るということなのでしょう。

　とにかく、今日はそんなことで、一日静養しましとた。明日は、第二教場の納め会もあります。といってもカラオケを歌いに行くだけですから、特別のことはないのですが、声が出せるようになっていてほしいものです。

電動除雪機 初仕事 何とかなった

　先日娘が電動の小型除雪機を買ってくれた。実際にどれだけ約に立つか疑問だった。今朝の雪は15センチ位積もっていた。

　朝食後、この除雪機を使ってみることとした。ブルトーザーも夕べ通ったようで、路肩はは固めので、30センチくらいになっていた。

　車庫の電源を使うので、車庫前の除雪から始めた。前方には結構飛ぶのです。ただ一度進んだら今度は引っ張って戻ってくる。更に、路肩の積もってるところは、一度に飛ばせない。おまけに押す力が必要になりつらかった。

　門から内側の積もっただけのところは、気持ちよく飛ばすことが出来ました。

　撥ね方を研究してみる必要がありそうだ。あまり急がないで、一番楽な撥ね方を見つければ、役に立つのでしょう。

　説明書に書かれていた通り、２０センチくらいの新雪なら気持ちよく飛ばせることがわかった。5センチ位までならショベルのほうが面倒でなくていいようです。

民主党 岡田幹事長の眼が充血している

　民主党も本当に大変だ。今日の岡田幹事長の眼は充血していた。寝ることも出来ないのかもしれない。

　一番大変なことを一人に押し付けたみたいな格好なんだから・・・　おまけに相手の小沢さん、会ってくれと言っても容易に会ってくれないみたいだし、会っても話は決裂するでしょう。

　これは引っ込みのつかないことになるかもしれない。強権発動となれば、民主党は分裂する可能性もある。分裂しないまでも、国会運営は難しくなるでしょう。解散総選挙の道筋まてみえてくるような事態です。

　この内輪もめ、仮に小沢さんが国会招致に応じても、それで菅内閣の支持率が上がるとは思えない。ここまでこじれた内輪もめ、国民はあきれ返って見ている。

　亀井さんが、大声で執行部を批判している姿がテレビに流れた。こんなこという相手と連立を組んでいるのだ。もう民主党の先は見えてきちゃった。

　自民党の支持率が上がっているけれど、自民党もスケールが小さくなっていて、政権を任せることが出来るのか不安がある。自民、公明、みんなの党あたりとの連立でなければ政権維持が難しいかもしれない。

　日本の政治こんなことでどうなるの。世界の笑いものになるだけみたい。

　菅首相、今までは仮免許だったなんて、何て軽いことを言うのでしょう。社民と再連立を組めば衆議院三分の二になる、そうなれば本免許で、リーダーシップを発揮できるとでも言いたいのでしょうか、とにかくこの数日は眼を離すことが出来ない。

23時35分 今ブログ書いている!!

今帰宅した。幹事会の後、二次会で飲んで今帰りました。

　80歳のすることじゃない。でも付き合うのです。ひょっとしたらつき合わせているのかもしれないけれど。

　忙しい、でも楽しい。こんな楽しみが出来ることを私は自慢できる。


　つまらない話だけだったかもしれないけれど、そんな話の出来る仲間のいることだけでもすばらしいことだと思う。

　今年のいわば忘年会の最後かもしれない。この年になると忘年会の仲間のない人が多いと思う。たとへ忘年会があっても、22時前には帰るでしょう。それが今まで飲んで話して楽しんできたのです。

　そしてブログを書きますか? 自分をほめてあげましょう。家内は、怒っているかもしれないけれど、私の人生です。残り少ない人生、今のひと時が私にはかけがえのない時間なのです。それに付き合ってくれる仲間のいることは、すごいことだと思う。

北海道詩吟連盟 審査会 終わってきました

　昨日書いた審査会終わってきました。

　二人は短縮合格してほしいと書きました。全く予定通り二人短縮になりました。

　一人は、初段を受審したとき短縮を期待したけれどだめだったKさんです。もう一人は今回準八段を受けたKさんです。この準八段で短縮を執った彼は、初段からここまで一度短縮を取れなかっただけで来ています。14回受けて、13回短縮を取ったのです。しかも、短縮して次の審査まですべて３ケ月で受信してきてたいます。多分記録的かもしれません。

　私の指導は、どちらかといえば、北海道詩吟連盟の各会の吟法からは異端に見られるかもしれないのです。言えば、アクセントをそれほど強調しません。むしろ、普段の会話の中のアクセントに近い、アクセントの扱いなのです。

　ただ、競吟大会になると多分評価がは別になるかもしれません。でも、今までの競吟大会では入賞している。特別、少壮吟士を狙うわけでもないのだから、こんな吟調でも吟者としてしっかり認められると思います。そんな吟では全国大会には出れませんといわれるかもしれないけれど、それが目的で吟をやっているわけではないのだから、これだけ認められれば結構なのだと思います。

　

北海道詩吟連盟 資格審査会 (東支部担当)

　明日、教育文化会館で東支部担当後期審査会が開催される。
　今回は私も審査員に指名され、お手伝いすることになっている。

　私の会(碌峭会)からは、7名が受審します。

　北海道詩吟連盟の資格審査は、地方を除いて札幌では東西二支部がそれぞれ年二回(前後期)実施していて、受審資格があれば、どの審査会に受審してもいい。

　結局三月に一度審査会があり、私の会からはそのつど何人かの受審者が出るので、とても忙しい。以前の象堂流に所属していたときは、半年置きで、しかも私の会だけの審査をしてもらっていたので楽だったのですが、今はとても追われる感じです。

　四年前に、象堂流を退会して、北海道詩吟連盟に加盟したのでしたが、北海道詩吟連盟のレベルが高くて、追いつくのに苦労しましたが、今はほぼ対等にやれるようになったように思いますが、競吟大会などではまだ対等に戦いきれていません。まだ努力が必要です。

　審査は、二部に分けられ、七段前後から上下に分けての会場になります。短縮合格制があり、受信者の何人かが短縮してくれるのが、教えている私の願いでもありますが、なかなか難しく、それでも、いまのところ、一人くらいの短縮者をづっと出していますが、今回はどうでしょう。期待通りになかなか行ってはくれません。

　明日、出来れば、二人なんて考えていますが、どうですか。