紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

栽培装置の紫草栽培(葉月)

2016-08-09 19:28:44 | 薬草栽培

 「2タイプの栽培装置の相違」
 
 筒型タイプと箱形タイプを試作して紫草を栽培している。
 筒型も筒の素材を色々と変えてある。
 箱形も2タイプあり様々である。



 開花期までの生育状況を見ると箱形タイプが平均的に好結果であった。
 畑に畝立てをして栽培した時と同様な結果に近い。
 この箱型の栽培装置は最も安定的で、遅れていた生育苗も草丈を揃えて来た。
 ほとんどが開花期に入った。




 箱形タイプであるが、畝の様に細長い。
 中に仕切りは無く、遅れて発芽した苗を移植してある。
 開花するまでに追いついて来た。




 筒型タイプの栽培装置である。
 筒型タイプの栽培では生育がやや遅れ気味で、筒に因って生育の差が出た。
 原因はまだ特定出来ないが、筒内の地温の不安定が原因ではないかと見ている。
 
 バラバラな生育状況が見られる。既に開花期に入って、分枝が生育中の株もある。




 20cmに満たないで開花する株有り、それでも茎は太い。
 矮小化栽培と云えるかも知れない。紫根が充分に大きくなればの事である。

 筒は幅を持たせて建てたが、分枝で密生する事を心配しての事であった。
 今の所、筒の間の空間が筒内の地温を不安定にして生育状況に
 影響を与えてしまったのではと考えている。




 室内の鉢栽培の紫草の結実状況である。
 やはり、受粉作業をしなかった結果が出て来た。
 5枚の細い蕚片の真ん中に黄緑色の結実が無い。


   「はなをえて やれひとまずの ひるねかな」

コメント
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