「雪中保存ポットの発芽(続)」
沢山のムラサキを発芽させていると奇妙な発芽に出会う事がある。
これは珍しい姿だ。初めは単に赤玉土が乾燥したと思いスプレーで
水分補給をして置いた。発芽に気付いたのは緑が見えてからであった。
赤玉土を落とすと殻の帽子を被った例の姿になった。
発芽の兆候を確認したが、どうも腑に落ちない。
爪楊枝で用土を取り除き、様子を見る。
例の逆子である。種の殻を持ち上げる事が出来ずに、根が地上へ延び出てしまった。
このままと云う訳には行かない。
直ぐに移植をしも良いのだが、取り敢えず正常な状態に戻してやる。
これが、日本ムラサキの発芽の姿である。
生育の悪い苗は今後、生育上問題があると見て、間引いてしまえば良いのだが、
そう云う訳にはいかない。
「なにゆえか きずおうなえに てにかける」