紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

2018.日本ムラサキ栽培記録(8月No.2)

2018-08-26 15:18:57 | 染料栽培
「渇水期を乗り越えたか!」
猛暑日の盛夏を何とか凌ぎ、生育盛んな日本ムラサキである。
しかし、37〜38℃に達する熱射を受けて葉はうなだれ、萎れて耐えるより他ない。


筒型栽培の現状である。残り苗を捨てるに忍び難く余った筒に挿して置いた。
ここまで、生育するとは思いも寄らなかった。


最後に定植を終えたNo.5ブロックである。
野ネズミ除けの波板は蒲鉾型で最も要領良くできた記憶がある。


一番初めにセットしたNo.1ブロックで設計図に従って設置する。
現場では思い通りに設置できず、困惑しての作業であった。
波板ブロック内への用土が不足して手近な土を掘って投入する。
ブロックの周囲が窪んで足元が不安定な状態は未だに解消できない。
ヨトウムシの被害が出たのはこのブロックで、投入した土に原因があった様である。


No.2 のブロックで苗は半分が畑で発芽した苗であった。
ブロック内で生育の差が大きく出た。花が咲いたのは最も早かった。
手前の半分が畑の苗であるが温室苗も花を咲かせると差が無くなった。


No.3の5Mに及ぶ最も長いブロックである。苗は11〜1月中に発芽した苗であった。
長くした事で生育に不揃いの苗が一様になってしまった。
成育期と渇水期に耐えられない苗が多く出た。


No.4のブロックで最も安定して生育をしている。
秋苗、前年の9月に発芽した苗である。
間も無く1年間に及ぶ最も長い生育期間を経過する。
紫根の生育振りに期待する事、大である。


耕作放棄の隣の畑の畝栽培の現状である。苗は畑で発芽した苗である。
渇水期には手が回らずに、諦めた事もあった。野ネズミとの戦いの現場である。
ネズミ捕り器で3匹を捕獲する。しかし、相手の陣容は皆目、不明である。


生育は最も早く、既に茎の下部は木質化する程になっている。
しかし、色鮮やかな紫根収穫は期待できない。
畑の土が隣の畑とは大きく異なるからである。

   「あめをこい そでをふられて めにはあせ」
コメント
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