紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

紫草・種子の完熟過程

2020-10-17 13:10:16 | 染料栽培
「2020年日本ムラサキ種子の採取時期を迎える」
盛夏から一転、秋の深まりは順調に日々を重ねている。
ムラサキの茎は最後の花が落ちる分枝が多くなってきた。
完熟の種もあるが、今しばらく様子を見たい種もある。

種子の採取方法は、枝を切って袋に納める事である。
分枝の先端部には、まだ緑を保つ種子がある。


7月に咲いた花は分枝の分かれ目辺りの下部にあり、勿論完熟種である。
その種を、手を差し込んで採取するのは困難である。


分枝の先端部の種で、かなり大きくなっているが、まだ黄緑色である。

種子の熟成度は、色が一目瞭然である。茶褐色になれば完熟と判断できる。
同時に、種子の先端部が開いている事も確認できる。


艶やかな褐色を呈しているが、4粒の種子の反りがもう少ししたら完熟か。

種子の色は、やや灰色味が掛かってきた。完熟種であるが、まだ自然に落ちることはない。

艶やかな灰色になる。良き種子の実入りと判断する。

種子の色は黒味を帯びて、枝の葉の緑も傷んできた。採取時期である。
大きなビニール袋を用意して切り取った枝を入れる。
自宅へ持ち帰って数日間、乾燥後に種子を落とす。


秋苗のその後である。下草はムラサキを守ってくれる様にも見える。
が、果たしてどうであろうか?ハコベ、イヌノフグリ、アカザ、ギシギシ等々。
春先の草の芽が多い。雪の下でもこれらは枯れないかも知れない。
ムラサキの地上部は雪の下では枯れる。

    「ふゆごしに やくにたつやら たたぬやら」



コメント
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