紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

日本ムラサキ・2021神無月

2021-10-02 19:16:09 | 日記
「苗床と種子の採取」
初秋の候となった。雨あり、陽射し有りの日々である。
ムラサキの生育にこの上も無い日々である。


最低気温16〜17°C、最高気温25〜28°Cの日々である。終花1輪となる。
このブロックは昨年より秋苗としてスタートした。
冬季の休眠の期間を含めて、既に生育期間は13ヶ月目である。


葉は深い緑を保っているが、分枝は伸び切り種子は熟した。

開花してから既に3ヶ月を越える。風雨に晒されて白変し、割れる種子も見受けられる。
思い切って、緑の葉を保つ分枝を切って大きなビニール袋に集める。
ビニール袋は葉の水分を保ち、種子を取り落とす作業で茎から落ちない。
萼片と枯れた葉のみを取り除けば、種子のみが残り選別作業は容易となる。


葦をカットして草マルチをした秋苗である。
凡そ200本。晩秋までには3mm程の太さの根となり越冬となる。


来春この姿を見れるかどうかは厳寒期の結果次第である。
深い雪がくれば、一安心であるが・・・・。


蓼藍の花が咲き出した。これで種子を取れば、また来年に繋ぐことができる。
来年は藍染の日を実現したいものである。

 「紫と 男は江戸に 限るなり」柳樽(121 / 27)
   出典 季刊「染色と生活」第11号 冬(染色と生活社)
   江戸っ子のセンスにみられる江戸紫


コメント
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