「トクサを使って欅の角材を磨く」
欅の角材6cm四方、厚さ3cmを10個作成する事になった。
上下と1側面は自動鉋でピタリとできたが、小口に当たる両面は6.4cmでノコギリ跡が残り加工を要する。
この厚さをサンドペーパーで平らに落とさなくてはならない。#60、#80で何とか平面が出る。
更にペーパーの番数を上げて#180まできたが、ここでとっておきの奥の手を使う。
トクサで作った研磨板である。
効果抜群。#1000はあろうかと思う程である。塗装は不用なくらいだ。
庭先に目を移すと、まだ枯れずに青々と伸びている。
この太めの茎を、節毎に割って開いて板に貼って作ったものである。
木材加工の際には、しばしば使っている秘密道具である。
トクサは木賊と書き「とくさ科」に属す。
ちなみにスギナ(土筆)も同じ「とくさ科」と知って驚く。
「とくさ科」は他に「いぬとくさ」と「いぬすぎな」の4種のみである。
(牧野 日本植物図鑑1953より、古い分類かも知れない)
「しごとばの ひみつをもらす ぶろぐかな」
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